さて、営業コラム~ジャン・マルク・ミヨは裏切らない~、前回のアリゴテに続きまして磯部がご案内いたします。
あのあと自分自身でもアリゴテを購入し飲みましたが、実に万能だなと改めて思えた1本でした。
今回はいよいよ赤ワインに突入します。スタンダードからでも十分に楽しめますよ。
実はすごい畑なんです
前回のコラムでもご説明しましたが、ブルゴーニュファンにはたまらない畑を所有しているミヨ。実はその畑はそれだけじゃないんです!!!
ジャン・マルクの妻クリスティーヌの家系であるフラジェ・エシェゾーのグルー家からきており、1982年の結婚を機に畑を受け継いだ。その中でも特に有名なのがグラン・エシェゾーで、DRCの区画の真隣に位置しています!!!
実はこの畑は1990年半ばまでモンジャ―ル・ミュニュレにフェルマージュ(地主と賃貸契約した土地でブドウ作りをすること)していました。
名だたる生産者と縁のあるジャン・マルク・ミヨ。早速テイスティング行きましょう!
パストゥーグラン 力強い!
このパストゥーグラン・・・ただのエントリーワインにあらず
・ヴォーヌロマネのガメイとピノノワールを使用
・樹齢なんと70年以上の物
パストゥーからヴォーヌロマネ楽しめちゃうんですか?!って印象でもう気分はウキウキ。ガメイ由来の苺のニュアンスもありながら生肉のような野性的な部分もありました。軽くないですね、重心もしっかりしています。
心地よい酸にベリーのニュアンス。程よいタンニンは とてもパストゥーグランとは思えません!
18年よりも力強い印象です。
秋刀魚と合わせて欲しいですね!肝の苦味もしっかり当てて欲しい!!!
ACブルゴーニュ 偉大な畑の片鱗を感じて
続いてはACブルゴーニュ。正直これなんですよ。傑作です。ブルゴーニュがお好きな方が好きなワインになってると思います。とっても品があります。
ダークチェリーなど濃いベリーだけどとてもフレッシュで活き活きしています。味わいはシルクのような舌触りにジワーと伸びてくる余韻と心地よい酸。
華やかさもありながら大地を感じる深みもあり、ミヨを始めてみたい方はぜひともここからスタートして欲しいです。
後のヴォーヌロマネやエシェゾーに通じるものがあります。それでいて決して難しくありません。非常に秀でたバランスです。
今回はスタンダードなんだけど、既に素晴らしいエントリーワインのご紹介でした。次回は次のステップ。サヴィニーレボーヌとコートドニュイヴィラージュをご案内します。