Wine取り扱いワイン・生産者紹介

シャトー・ペゴー | Château Pégau

フェロー一族の情熱と哲学をカジュアルに体験

2011年11月、ポール・フェローと娘のローランスの下に一通の電子メールが届いた。

シャトー・ヌフ・デュ・パプからわずか6キロの畑が売りに出ているという。親娘はこの土地
を一目で気に入り、翌年1月に購入。シャトー・ペゴーと名付けて、ドメーヌ・デュ・ペゴーと同じ情熱を注いでいる。

3世代にわたり、地元の一家が所有してきた60ヘクタールの土地を耕し、グリーン・ハーベストを行い、2012年に初めてのヴィンテージを世に出した。25ヘクタールのコート・デュ・ローヌの畑は、シャトー・ヌフ・デュ・パプと同じく石が多く、粘土が深い。プラン・ペゴーの11ヘクタールの畑は石灰岩と粘土混じりの土壌。

コート・デュ・ローヌ・ブランは、クレレット40%、ブールブラン30%、グルナッシュ・ブラン20%、ユニ・ブラン10%。収穫時にバケツで選別して、14度で12日間にわたり発酵
される。

コート・デュ・ローヌ・ルージュは、グルナッシュ60%、シラー25%、ムールヴェドル10%、サンソー5%からなる。手摘みされ、自然酵母により全房発酵で、温度管理はせずに発酵される。熟成は大樽(フードル)で。プラン・ペゴー・ルージュは、グルナッシュ30%、シラー30%、メルロ20%、残りはカリニャン、ムールヴェードル、サンソー、アリカンテ、カベルネなどの古木をブレンドする。醸造手法はコート・デュ・ローヌと同じだ。

栽培も醸造の手法もドメーヌと同じ

シャトー・ペゴーをセカンドワインと見る向きがあるが、それは間違いだ。栽培も醸造の手法も、ドメーヌ・デュ・ペゴーとシャトー・ペゴーに大きな違いはない。両者で異なるのは畑だけ。

ドメーヌ・デュ・ペゴーは熟成で進化を発揮するものも多いが、シャトー・ペゴーは発売後すぐに楽しめる。その点では、フェロー一族の高品質をカジュアルに楽しめる入門ワ
インと言えるだろう。ラベルもモダンで、見ていて楽しい。

戻る