お久しぶりです、営業の奥澤です!
みなさんはワインを選ぶ時まず何を基準に選びますか?
赤か、白か。
価格はどのくらいか。
味わいはどんなタイプか。
品種は。
国は・・・
飲むシチュエーションを思い描きながらワインを選ぶ時間が私はとても好きです。
候補になるワインはシチュエーションによって全然違うと思うのですが、
ついつい選びがちなジャンルってありますよね。
そして逆も然り。
あれ最近イタリア全然のんでないなと、今回のテイスティングをきっかけに気が付きました。
さて、というわけで今回ご紹介するのは!
バローロの巨匠「アルド・コンテルノ」です。
ただ今回ご紹介するのはバローロではなく、こちらの2本。
■2018 Langhe Nebbiolo Il Favot
■2018 Barbera D’Alba Conca Tre Pile
コンテルノのバローロと言えば「熟成力が極めて高く品格の高い偉大なワイン」。
私にとってはちょっと大人な難しいワインというイメージでした。
しかしこの二つはまた違ったキャラクターを持っていて「今飲んでも楽しめる」。
そんなアイテムです。
~ 2018 Langhe Nebbiolo Il Favot ~
まずはこちら。
ネッビオーロと言えばピエモンテ州だけでなく、イタリアで最も高貴な黒ブドウの一つですね。
そして栽培される場所の影響を強く受ける品種です。
このランゲは、ブッシア・ソプラーナの畑と隣り合わせの畑のブドウで造られます。
その中でも比較的樹齢の若いブドウを使用し、ステンレスタンクとバリックを併用。
伝統的な製法を踏襲して作られるバローロに対し、
こちらのランゲはモダンなアプローチも取り入れられており、
早くから楽しめるワインの代表と言える1本です。
バローロと向き合う時ほど肩ひじ張らずカジュアルにいただけるのがうれしいポイント。
とはいうもののさすがコンテルノのネッビオーロ。
抜栓初日はまだ少し固い印象で、単体で楽しむよりはしっかりめのイタリア料理と合わせたい味わいでした。
その後2日目はあまり印象が変わらず。
そして驚いたのが3日目。突然凝縮した果肉感が感じられるようになりました・・!
こういった表情の違いを見られるのはすごく楽しいですね。
皆さんもワインをあける時は1日で飲み干さず、翌日、翌々日の変化も楽しんでみてはいかがでしょうか?
~ 2018 Barbera D'Alba Conca Tre Pile ~
さてお次はこちら。
バルベーラはサンジョヴェーゼやモンテプルチアーノに並ぶ、イタリアの主要な黒ブドウの1つです。
ネッビオーロと同じくピエモンテ州が一番主要な生産地。
そしてネッビオーロよりもリーズナブルで親しみやすく、地元でも人気が高い品種です。
このバルベーラダルバに使用される最も樹齢の古いブドウは、樹齢45年を数えます。
古樹ならではの力強さが印象的でした。
その力強さの中に一番感じられたのはピンクペッパーのニュアンス。
一言で表すと「美人なキャリアウーマンのお姉さま」のようなワイン。でしょうか。
イタリア語ではブドウ品種はほとんどが男性形なのですが、
バルベーラは珍しく女性形で「ラ・バルベーラ」と呼ばれています。
そんな背景も手伝ってか、力強くもエレガントな印象を受けました!
そして同時にチェックしていただきたいのが2017VT。
2017VTはイタリアにとっては厳しいVT。
しかし、バルベーラにとっては最高のVTと言われています。
コンテルノのバルベーラダルバももちろん例外ではありません。
パーカーポイントも過去最高の93点をたたき出しました!
今回のテイスティングは18VTのみだったのですが十二分に楽しむことができたので、
17VTへの期待値がさらに上昇・・・!
VT違いの飲み比べも、ワインをより楽しむための方法の1つですよね。
どちらも要チェックです!!
~ 最後に ~
さて、いかがでしたでしょうか?
たまには「最近のんでないジャンル」をあえて抽出してみて、選んでみるのもいいかもしれません。
と言ってもそれってなかなか難しい気がするので、ぜひこのコラムが少しでもお役立ちできれば嬉しいです。
自分好みのワインはもちろん、時にはだれかを思い浮かべながら
探すワインとの出会いが素敵なものになりますように!