コラムをご覧いただいている皆様、いつもありがとうございます。
野球観戦好きの営業の芹澤です。
プロ野球が開幕して早くも2ヶ月が経とうとしています。
連日の熱戦が報じられている中、メジャーでも多くの日本人選手が活躍しており、
現地のファンからも熱狂的な声援を受けている選手たちを見ていると、なんだか誇らしい気持ちにさせられます。
どうか怪我だけはしないようにシーズンを通して活躍してほしいですね。
-スペイン・アラゴンの『アルト・モンカヨ』待望の新ヴィンテージ!-
冬場だけでなく通年楽しめ、格の違いを見せつける 『古樹のガルナッッチャ』 100%で造られる
スペイン、アラゴンの『アルト・モンカヨ』待望の新ヴィンテージが入荷しましたのでご紹介いたします。
過去2度もパーカーから100点の評価を獲得したボデガなのですが、
フラッグシップワインが未だに10,000円という破格の生産者でもあります。
■ 2021 Veraton /ヴェラトン
樹齢は50年。ステンレスタンクでマセラシオンと発酵。
フレンチオークとアメリカンオークで16ヶ月熟成
栽培:ゴブレ方式・株仕立て、アルコールは15.5%です。
ラベル:古代ローマ期のタイルをモザイク調に組み合わせたコラージュです。
生産地のアラゴンはイスラム文化の影響を受け、このような幾何学模様のモザイクが発展したと言われます。
強烈な個性の大きなラベルとヘビーボトルを使用しているため存在感があります。
このシリーズのエントリーワインでありながら、飲む前から見た目で既に期待値が上がります。
毎年期待以上の出来栄えの、このボトルを開ける時の高揚感はまた格別です。
ワイン屋冥利に尽きる瞬間でもあります。
~テイスティング~
標高が高く、且つ乾燥していることからも、やや引き締まった印象がありますが、
上品な酸と非常に鉄分の多い土壌から、しっかりとしたミネラル感があり、味わいに立体感があります。
樹齢の古さもあって複雑性に富み、長い余韻へと続きます。芳醇で甘みのある、
プラムやブラックチェリーなどの果実味に溢れています。
脅威的な持続力があり、例年4-5日間に渡り美味しい状態を維持するポテンシャルがあるのですが
今回は一週間経っても、主となる果実味と複雑さが損なわれていません。
僅かに酸化が進んだ分、柔和でむしろうま味成分がより近いところで感じることができます。
凝縮感や力強さだけでない、しなやかさがこのワインの大きな魅力であると感じます。
このワインが6,500円です。ブルゴーニュに置き換えるとレジョナルクラスの価格です。
南のピノ・ノワールとも云われるグルナッシュ=ガルナッチャの古樹のポテンシャルを
存分に発揮したワインとしては破格といっても過言ではありません。
ピノ・ノワール好きの方にも是非試していただきたい1本です。
■ 2021 Alto Moncayo / アルト・モンカヨ
いよいよ真打登場です。
樹齢は80年と50年のブレンド。ステンレスタンクでマセラシオンと発酵。
新樽率100%のフレンチオークとアメリカンオークで20ヶ月熟成
栽培:ゴブレ方式・株仕立て、アルコールは16.0%です。
~テイスティング~
極めて深みのある赤色なのですが紫や黒色の色素量も多くみられます。
プラムやブラックチェリーはヴェラトンにも感じられましたが、
そこにレーズンやダークチョコレート、クローブの香りが加わります。
一口めから感じるのは旨味の凝縮度が格段に違う点です。やや閉じ気味ではありますが
溢れてくるものは押さえようがなく、このワインの魅力に引き込まれていくようです。
アルコールが16%もあるので最早、ピノ・ノワール云々というのはナンセンスです。
ガルナッチャはガルナッチャです。アルト・モンカヨはアルト・モンカヨですw
存分にこのワインの魅力を語り合った方がより健全で楽しいと私は思います。
標高の高い850mのタブエンカと550mのボルハのブレンド。樹齢も80年と50年。
樽もフレンチオークとアメリカンオークの両方を用い、複雑さに富んだこのワインは
パワーピッチャーのようで実は多彩な変化球も操る器用なサイヤング賞投手のようです。
やや強引な纏めになりましたが、早い段階で完売になる超人気銘柄であることに間違いはありません。
機会があれば是非このワインをお試しください。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。