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営業コラム~お金を出すべきワイン~

こんにちは。営業の竹間です。

スペインワインと聞いてどういうイメージをお持ちですか?

安くておいしいワイン産地というイメージの方が多いのではないでしょうか。

スペインワインはコストパフォーマンスの良いものが多いので敢えて高めの価格の銘柄を買われる事が少ないのではないでしょうか?

ですが安旨ワインの生産地こそ、少々お金を出せば、驚くほどのクオリティのワインに出会える可能性が高いのです!

Bodegas Alto Moncayo

ボデガス・アルト・モンカヨはマドリードとバルセロナの間くらいに位置するアラゴン州のワイナリーです。

ここD.O.カンポ・デ・ボルハは、ガルナッチャの銘醸地で樹齢40年から80年の古木のガルナッチャが多く植わっています。

■Veraton ヴェラトン2017 参考上代4,800

■Veraton ヴェラトン2018 参考上代4,800

■Alto Moncayo アルト・モンカヨ2018 参考上代 8,300

上記、3アイテムをテイスティングしました。こういう比較試飲ができることは、仕事冥利に尽きます。

ヴェラトンは、このワイナリーのエントリーワインですが、このワインの段階で圧倒されるクオリティです。ただ力強いだけのガルナッチャではなく、非常にエレガントなのです。

ヴェラトン2017年は、フレッシュな果実と熟した果実の両方が混在するようなイメージで、程よい酸味がエレガントさと立体感をワインに与えます。

ヴェラトン2018年は、色合いからして青いニュアンスが見られ、やはり香りにも清涼感があり、よりいきいきとした酸味とミネラリーな印象を強く受けます。

ガルナッチャは早熟で且つ多産型の品種の為、生産量重視で作られるとアルコールのボリュームばかりが目立つワインになってしまいますが、このワインはそんなガルナッチャのイメージを払拭させます。

標高の高さからくる酸味と、鉄分豊富な土壌からくるミネラルが、上品で洗礼されたワインになるのです。

そしてアルト・モンカヨ2018は、圧巻の出来栄えです。

様々なベリーやプラムを齧ったような風味に、樽由来のスモークやコーヒーのニュアンス、焦がしたカラメルのような甘くほろ苦い余韻がとてつもなく長く続きます。

ヴェラトンとの違いを一言で表すと、スケールが違います。

果実味や酸味やタンニンなどのバランスシートがより大きく、香りと味わいに奥行と複雑がより感じられ、余韻の持続性が違ってくるのです。

過去2007年と2009年に2度もパーカーポイント100点を取った、アルト・モンカヨ。

気軽に飲める手頃な価格のスペインワインも良いですが、楽しく新たな発見がこの価格帯のワインに用意されています。是非ご購入をお勧めします。

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