Wine取り扱いワイン・生産者紹介

メゾン・リケール | Maison Rijckaert

コート・ド・ボーヌの白ワインが値上がりする中で、マコネが注目を集めるきっかけを作ったのが、ジャン・リケールだ。
ベルギーの同郷人ジャン・マリー・ギュファンと共に、メゾン・ヴェルジェを興し、古くからの生産者を凌駕する白ワインを量産した。独立して1998年に、ジャン・リケールを設立。多彩なアペラシオンから、ミネラル感あふれる白ワインを生産してきたが、2003年に引退。後継者がいなかったため、フ
ローラン・ルーヴに売却した。

ドメーヌ兼メゾンのリケールは、ブルゴーニュ地方マコネのレーヌ村とジュラ地方レ・プランシュ・プレ・アルボワ村に醸造所を構える。ジュラに6ha、ブルゴーニュに4ha の畑から、ピュアなシャルドネとサヴァニャンを生産する。ラベルの文字がグリーン色のものは自社畑のドメーヌ物で、オレンジ色は購入したブドウから造られる。ワイン・アドヴォケイトをはじめとする評論家から常に高い得点を得ている。

土壌の専門家の当主フローラン・ルーヴ

父が地質学者だったため、ルーヴの土壌の知識は豊かだ。買い付けるブドウも自ら収穫する。「ブルゴーニュとジュラの地質は共通性があって、シャルドネがうまくできる。コート・ドールの価格は高くなりすぎたが、マコネはまだ手が出る」と語る。

星付きレストランに愛されるワイン

天然酵母で発酵させ、ゆっくりと時間をかけて圧搾し、純粋なアロマを大切にしている。酵素は添加しない。マロラクティック発酵も天然のバクテリアに任せ、「テロワールの記憶となる」オリの上で長期熟成させる。中古のバリックと大樽を主体にして熟成する。生産量は10万から12万本。

「自分たちが食事の時に飲みたいワイン」という方針から生まれるワインは、飲み疲れすることなく、料理を引き立てる。
その一方で、長期熟成する力も秘めており、抜栓から数日後に頂点に達する。毎日飲めるロールスロイスのようなワインだ。フランスでは、2つ星、3つ星レストランのワインリストに欠かせない白ワインだ。パーカーの評価が高いため、アメリカでも品薄。リケールのワインが普通に買えるのは日本だけと言っていい。

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