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シャンパーニュ・マルゲ | Champagne Marguet

モンターニュ・ド・ランス地区のグラン・クリュ、アンボネー村にドメーヌを構えるシャンパーニュ・マルゲは、1870年にこの村に設立された歴史あるシャンパン・ハウスですが、所有者であるマルゲ家の5代目当主ブノワ・マルゲは、ここ10年間でドメーヌのブドウ栽培と醸造哲学の両方に大きな変革をもたらしました。自社畑は計8ヘクタールで全てグラン・クリュ。このうち7.3ヘクタールがアンボネー村、0.7ヘクタールがブージー村にあり、平均樹齢は40年以上、収穫量はピノ・ノワールが58%、シャルドネが42%を占めています。

ビオディナミへの拘りで人気急上昇!

2003年から自社畑の一部で試験的な有機栽培を試みていたブノワは、デュヴァル・ルロワ社の元醸造長であり、ビオディナミの新時代をリードすると言われる奇才エルヴェ・ジェスタンの指導を受け、2009年より全ての自社畑を厳然たるビオディナミ栽培に移行。土壌の育成を何より重視し、2010年から2頭の馬だけを使い全ての畑を耕作しています。このような徹底ぶりは、シャンパーニュにおいて極めてユニークであると同時に、ワイン界全体でも非常に稀です。また土壌育成のプロであるクロード・ブルギニョンの協力を得てビオディナミ方式によるマッサール・セレクション(優良なブドウ樹の集団選抜)を実践しています。

SO2無添加・ノン・ドザージュ

ワイナリーでは、全工程において自然の重力を利用。発酵は収穫区画ごとに細かく分けて木桶と小型の木樽を使用し、澱の上で長期熟成させます。補糖は一切せず、亜硫酸(SO2)は実質全く使用しないか、使用したとしても非常に限られたケースに限り、その際の使用量は極少量に留めています。殆どのワインは単一畑や単一村(単一クリュ)名のラベルでドメーヌにて瓶詰し、その殆どがグラン・クリュに格付けされています。ロゼは2種類あり、シャルドネから主にブレンド法で醸造されます。ノン・ヴィンテージはシャーマン・ロゼ、ヴィンテージ・シャンパーニュはアンボネー・ロゼとして特別良い年にのみリリースしています。

ブノワが自ら手掛けるワインの中で最も情熱を注いでいるのがスペシャル・キュヴェ「サピエンス」です。有機栽培の認定を受け、完全なる自然派のメソッドで造られた初のプレスティージュ・シャンパーニュ、サピエンスは、ブノワ・マルゲ、ブノワ・ライエ、ヴァンサン・ラヴァル、ダヴィッド・レクラパールら、ビオディナミを実践する4名の偉大なヴィニュロン達による共同プロジェクトで、「厳然たるビオディナミ栽培に基づくシャンパーニュ作り」をコンセプトとしています。

サピエンスは、ダヴィッド・レクラパールのシャルドネ、ヴァンサン・ラヴァルのピノ・ムニエ、ブノワ・ライエのピノ・ノワールをアッサンブラージュし、ブノワ・マルゲのセラーで醸造。特別な森から厳選された高級木材を用いた一級の木樽で2年間熟成させ、瓶内二次発酵を経て収穫から9年後にリリースされます。サロンやクリュッグなどと並べてブラインド試飲をしても常に最高の評価を受けるシャンパーニュで、生産量は年間僅か3000本以下と稀少です。

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