皆さまはじめまして!
2021年4月1日より入社した、お酒はワインしか飲めない、ワインが大好きな新人営業の鈴木です。
営業もワインも勉強中の新人中の新人ですが温かい先輩方に囲まれて、濃く充実した毎日を過ごしております。
早く一人前になれるよう頑張りますので、成長を見守っていただけると嬉しいです。
さて今回私がご紹介するのは、当社の中でも人気急上昇中のイスラエルワインです。
イスラエルのワイン、と聞くと、”ニューワールド”のワインと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は世界最古のワイン産地なのです。
ワイン造りは聖書の時代にルーツがあり、5000年以上の歴史があり、ギリシャ人やローマ人がブドウの樹をヨーロッパに持ち込むより少なくとも2000年以上前にワインを生産していたといわれています。
ところがイスラム教徒の侵攻によりワイン造りの歴史は途絶え、現代的なワイン造りが始まったのは1882年。
イスラエルはユダヤ教徒が多いので、当初はユダヤ人向けの“コーシャ”ワイン作りが中心でしたが、時代が進むこと1983年のゴラン・ハイツ・ワイナリーの創設を機に、高品質ワイン造りが徐々に進んだといわれています。
イスラム教徒の許可食、“ハラール”は少しずつ日本にも浸透してきている気もしますが、そのユダヤの人バージョンを“コーシャ”といいます。
大きな違いは、ユダヤ教はイスラム教と違い、お酒が禁忌ではありません。
当社でも取り扱うこのゴラン・ハイツ・ワイナリーももちろん、“コーシャワイン認証”を受けています。
でもこの“コーシャワイン認証”って、私たち日本人にとってあまり馴染みがないですよね。
ワインには“有機栽培”や“ヴィーガン”など、様々な認証がありますが、この“コーシャ”もかなり厳格な規定をクリアできないと与えられません。
特にワインはユダヤ教の正典にあたる旧約聖書でもたたえられた飲料なので、認証取得は他の食材よりさらに厳しいのです。
どう厳しいのか??
醸造で使う酵母、清澄剤、樽にも規定があり、清澄剤は動物由来のゼラチン、チョウザメの浮き袋から造るゼラチンは使えません。肉で食べてよいのは牛、羊、鹿だけで、ウロコとヒレのない魚は食べていけないからです。
ブドウ畑でも聖書時代の農業社会に回帰する決まりから、樹を植えて最初の3年間のブドウは使えません。ブドウ畑は6 年収穫して 1年休ませ、畑の10%は収穫してはならず、ブドウの交配は禁じられています。
醸造中の果汁や醸造設備を触れるのは、“ラバイ”と呼ばれるユダヤ教の指導者に限られており、ユダヤ人の醸造責任者でも手を出せません。試飲のために、熟成中の樽から抜きとるのもいちいち“ラバイ”を呼ばなくてはなりません。
こうした決まりを守ったワインだけが、瓶の裏側にコーシャ認定のシールを貼ることができるのです。
どうですか皆さん、こんなにも丁寧に厳格に作られたワイン、飲んでみたいと思いませんか?
ちなみに私はとっても好きです!
長くなってしまったので、実際のテイスティングの様子や飲んだ感想は、また別の機会に書かせていただこうと思います。
これからミレジムの鈴木をよろしくお願い致します!