これは2002年に起きた出来事である。
レストランオーナーのキース・マクナリー氏によると、ニューヨークのバルタザールで18ドルのピノ・ノワールを注文した若いカップルは、ワインの取り違え後、自分たちが2000ドルの1989年ムートン・ロートシルトを楽しんでいたことに気づいた。
バルタザールのスタッフは2つのワインを同じデキャンタに注ぎましたが、1989年ムートン・ロートシルトは誤って若いカップルのテーブルに提供されました。別のテーブルにいる4人のウォール街のビジネスマンは、ボルドーのファーストグロース(レストランで最も高価な2000ドルのワイン)を注文しましたが、レストランで最も安い18ドルのピノが提供されました。
ビジネスディナーの主催者は、安価なワインのピュアリティを称賛していたと、その夜のバルタザールのマネージャーから報告を受けている。そのディナー客の誰もが最初その間違えに気づいていなかったとマクナリー氏。そして若いカップルは、“面白半分に高価なワインを飲んでいるふりをしていた”と。
1989年ムートン・ロートシルトは、英国デキャンタ誌のジェーン・アンソン (Decanter, Jane Anson)の2018年テースティングスコア97点、ポイヤックのトップヴィンテージの1つである。
バルタザールのマネージャーは5分後に間違えに気づいたと、マクナリー氏に報告。
マクナリー氏は急いでレストランに行き、両グループが提供されたワインでその夜を楽しんでいるにもかかわらず、真実を話すことにした。しかしカップルからムートンを取り上げることは“出来ないこと”だと言っていた。
ビジネスマンはムートンではないと思っていたと答えたが、若いカップルはレストランの間違いにうっとりとして、「まるで銀行が間違ってお金を振り込んでくれたよう」と私に話してくれた。
マクナリー氏は、「間違えは銀行ではなく2000ドル失った私だった」と付け加えた。両グループは満足してレストランを後にした。
提供されるワインについて、レストランが間違えた例はこれだけではありません。
イギリスマンチャスターにあるホークスモアステーキレストランでは、4500ポンドのポムロール2001年シャトー・ル・パンが間違って提供されました。
NY restaurant couple mistakenly served $2000 Mouton 1989 after ordering $18 Pinot