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ロベール・グロフィエ | Robert Groffier

家族に伝わる畑仕事と卓越の醸造

ロベール・グロフィエのドメーヌは、モレ・サン・ドニ村の中心にある。グラン・クリュ街道沿いにひと際目立つクロ・ド・タール。その隣の大きな屋敷に、住居とカーヴが潜んでいる。

ロベールと息子のセルジュ、孫のニコラの3人がワイン造りにたずさわっていた。ロベールは引退後も畑仕事に精を出ていた生まれついてのヴィニュロン(ブドウ栽培家)なのだ。残念ながら2020年にこの世を去ってしまった。同じ血の流れる家族全員が、熟練したブドウ栽培と卓越した醸造手法から、ブルゴーニュのトップを行くワインをものにしている。

フラッグシップはグラン・クリュのボンヌ・マールとシャンベルタン・クロ・ド・ベーズ。それぞれ0.97ヘクタール、0.42ヘクタールと小さな畑だが、クリュの規範となるワインを造り出している。

クリュごとのテロワールを表現

とりわけ、ドメーヌのすぐ南に広がるボンヌ・マールは濃厚な黒系果実の香りと凝縮度を備え、長期熟成に耐えられる逸品。ニコラは全房発酵を好むが、ヴィンテージによって、除梗する柔軟性も見せる。
また、ここはシャンボル・ミュジニー・レザムルーズの最大の所有者でもある。「恋する乙女たち」という名のプルミエ・クリュの全畑の5分の1にあたる1.07ヘクタールを手にしている。シャンボル・ミュジニー村に入ると、グロフィエの持ち畑を示す大きな看板が迎えてくれる。こちらは官能的な芳香にあふれる女性的な味わい。テロワールを直接的に表現している。

グロフィエはモレ・サン・ドニのドメーヌでありながら、シャンボル・ミュジニーの畑を、レ・サンティエ、レ・オー・ドワも所有する。魅惑的なシャンボル・ミュジニーの水平試飲をするのも楽しい。

ここで見逃してならないのはブルゴーニュ・パストゥグラン。上から下まで、一切妥協のない造り手だ。

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