飲み手の満足度を徹底的に追求した最高のバリューワイン!
1917年にカーサ・ヴィニコーラ・フォッシのブランドを創設したデュィリオ・フォッシは、トスカーナでワイン商を営む父親の姿を見て育ち、1910年、20歳を目前にキアンティ・フォッシの名で知られる小さな家業を受け継ぐと、類まれなる情熱と努力で事業を拡大し、イタリアの国内外でキアンティの販路拡大に努めました。
市場で高く評価されるキアンティを目指したデュィリオは、キアンティ・クラッシコ品質保護協会の指導の下、厳しい選定基準による選果、大樽での樽熟成などを基軸としたワイン作りに惜しみなく心血を注ぎました。デュィリオの息子ジャンフランコは、大学院で化学の博士号を修め、1940年代後半から父と共にキアンティ作りを始め、シエナ地方を含む信頼度の高い産地から厳選されたブドウを用い、黒い鶏(ガッロ・ネロ)のシンボルが付いた最高のキアンティを生み出しました。
現当主は、ジャンフランコの次男アンドレア・フォッシで、30年前から家業を受け継ぎワイナリーの経営を担っています。幼少期から祖父と共にイタリア中を巡り様々なワインに慣れ親しみ、毎年夏休みにはセラーでワイン作りを手伝ってきたアンドレア・フォッシは、大学卒業直後から、祖父と父と共にフルタイムでワイン作りに身を投じてきました。
1981年に渡米し、数カ月の間ワシントンDCのワインショップに勤務して自ら仕込んだワインと共に、自らテイスティングして気に入ったワインを販売することで、米国のワイン市場についての知識を身に着けると同時に、卸売業者を相手にワイン売買の経験を培いました。この滞在期間中、自国では手に入らない様々なテイストを持つ世界中のワインを試飲したことにより、テイスティング力に磨きがかかり、さらなるワイン造りの技量を高めることに繋がりました。
飲み手の満足度を第一に考える姿勢
アンドレア・フォッシは、自らのワイン作りの理念について次のように語っています。
「ワイン作りにおける私の哲学は、伝統にこだわり過ぎず、飲み手を満足させることの出来る上質なワインを追及することです。手ごろな価格で美味しく飲める良いワインを常に追求しています。“価格対質”は私が何よりも重要視する点です。私のマーケティング戦略の要は、ワインの飲み手を満足させることにあります。よって常に他社よりもコストパフォーマンスに優れたワインを提供する努力を続けています。」
飲み手の満足度を第一に考える姿勢と、子供時代から現在に至るまでのワインについての多様な経験が、しきたりにとらわれることなく、常に時代が要求するワイン造りを続けるフォッシのワインは、国内外で高い評価と揺るぎない信頼を集めています。