クリュ・ブルジョワ最高峰
「ジロンドのワインの格付けにおいて、私達はペパン氏のデスキュラックを5級シャトーの中に含めたい。たとえ当主がシャトーの格付けをボン・ブルジョワ(良いクリュ・ブルジョワ)におさえておきたいと願ったとしても、私達はこのシャトーが5級に値すると考えている。」
1839年にジロンド県のワイン畑専門誌ル・プロダクチュールが掲載したこの記事は、例え当時の格付けが今と同じような価値を持たず、「メドック・ブルジョワ・シュペリュール以上の品質である」という意味に過ぎなかったとしても、シャトー・デスキュラックのテロワールがいかに優れているかということが昔から認知されていたことを示しています。
デスキュラックの畑はメドックで一番標高の高い場所の1つに位置しており、周囲のブドウ畑を見下ろしています。土壌は奥深くまで砂利質で、カベルネ・ソーヴィニヨンの栽培に特に理想的です。ブドウ栽培はリュット・レゾネ(減農薬)方式で行い、伝統と最新技術を融合させたワイン作りを実践しています。
ワインは、通常はカベルネ・ソーヴィニヨンとメルロ半々のブレンドで、赤果実や森の下草を思わせるアロマを持ち、シルキーなタンニンを湛えたクリーンでエレガントな味わいが感じられます。独特の個性が光る洗練されたスタイルは、第15回クリュ・ブルジョワ杯(1996VT)で金賞に輝いた経歴を持ちます。収穫年から3~10年が飲み頃です。