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シャトー・レ・ランパール | Château Les Remparts

多様なテロワール、低収量、少量生産が生み出す高いクオリティ

シャトー・レ・ランパールは、ソーテルヌ地区のプレニャック村にシャトーを構えるブティック・ワイナリーで、プレニャック(AOCソーテルヌ)とピュジョル・シュル・シロン(AOCグラーヴ)の2つのコミューンに総面積9ヘクタールの自社畑を所有し、小規模ながらもクオリティの高いワインを生産しています。

ブドウ栽培は、サステナブル農法(環境保全型農法)を採用し、殆どの畑仕事が手作業で行われ、収穫の際は、最も良い房だけを長時間かけて丹念に選別しています。収量を極めて低く抑え(平均収量は、貴腐ブドウ:10hl/ha、グラーヴの辛口赤:45hl/ha、グラーヴの辛口白:20hl/ha)、ソーテルヌの貴腐ワインに関しては、1本のブドウから平均グラス1~2杯しか作られず、年によってそれ以下となる場合もあります。選果とブレンドの際に非常に厳しい選定を行うため、年間生産量は僅か3万ボトル程です。

宇宙を旅した史上初の貴腐ワイン、クロ・ダディ

シャトーの前当主のマダム・カトリーヌ・ガシェは、シャトーの品質向上に大きな役割を果たした人物で、ソーテルヌのワイン作りに革命をもたらしました。マダム・ガシェがシャトーを相続した当時、ランパールのソーテルヌは、重たく甘ったるさのある時代遅れのワインに過ぎませんでしたが、マダムの一図な献身と卓越した専門知識、勇気ある決断をもって、エレガントでフレッシュな味わいのモダンなスタイルの貴腐ワインへと躍進を遂げました。マダムは、この新しいワインに母アンドレス・イヴェット・ダディ・デュブールの名に因んで「クロ・ダディ」と名付けました。

クロ・ダディは、たちまち成功を収め、数々の著名な国際ワインコンクールで表彰され国際的な注目を集めると同時に、ロンドンや香港、モスクワ、ミュンヘン、ボルドー、コート・ダジュールの高級レストランのワインメニューにリストアップされるようになりました。また、フランスの宇宙飛行士ミシェル・トニーニがソユーズ15号の有人宇宙飛行ミッションに持参するワインにクロ・ダディを選んだことで、クロ・ダディは、宇宙を旅した史上初めてのワインとなりました。

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