4つ星シャンパンハウス、ブルーノ・パイヤールが造るプロヴァンスのワイン
フランス人のプロヴァンスに対するあこがれは強い。冷涼なシャンパーニュで育ったブルーノ・パイヤールも例外ではない。バカンス用の別荘を探しに出かけて、素晴らしいブドウ畑を見つけて一目ぼれ。1995年に購入した。
高級リゾートのサントロペから内陸に入ったサン・アントナン・デュ・ヴァール村から、チャーミングなコート・ド・プロヴァンスのロゼと赤、そして、ロール(ヴェルメンティーノ)から造る白を生産している。現在の生産量は6万本。ロゼ70%、赤10%、白20%の割合となっている。
22ヘクタールの畑は平地から標高250メートルの斜面にまで広がる。チョークと粘土質土壌で、秋は周囲の森からプロヴァンス名物のトリュフも採れる。1995年に1万8000本のロゼと6000本の赤からスタート。1996年には、斜面を利用してグラヴィティ・フローを実現したワイナリーが完成。ブドウは酸化を招くポンプを使うことなく、温度管理装置のついたステンレスの発酵槽に送り込まれる。ロゼの命であるフレッシュ感を保つためには欠かせない仕組みだ。