マルサネ、フィサン、ジュヴレシャンベルタン、モレサンドニ、シャンボールミュジニ・・・
覚えてはこぼれる記憶に、思わず記憶力アップするサプリを手にしたのは私です。
ごきげんよう。ミレジムの阪本です。
というわけで・・・
先日、ドメーヌ・ジェラール・ジュリアン・エ・フィスのワインをテイスティングしました。
ドメーヌは、ボーヌとニュイ・サン・ジョルジュの間に位置するコンブランシアン村にあります。
んん。どこだっけ?・・・調べてみました。
コンブランシアン村は、大規模な採石場がぶどう畑と隣り合っています。
採石場のあるこの村が、同じ名前を付けている石灰岩コンブランシアンは、
首都パリの国際空港、シャルルドゴール空港や、ルーヴル美術館にも使われているそうです。
海洋生物由来の石なので、化石が含まれることもあるとか。
話をブドウに戻しますと、この村の土壌は石灰質のやせた土壌で、夏は暑く乾燥し、
冬は比較的暖かく、降水量が多い気候。ブドウ栽培に最適な地域な事は、言わずもがな。
ジュリアン家は、代々コンブランシアン村の石切り場とブドウ畑の双方で生計を立ててきた一族で、
5代目当主エティエンヌ・ジュリアンは、近年ブルゴーニュで頭角を現してきた
若手スター生産者の一人です。(現在は専業の醸造家です)
有機農法を採り入れ、収量も低く制限しています。
さて。今回のテイスティングアイテムはこちら。
みずみずしさとベリーのアロマを存分に感じられるフレッシュなワインです。
全房使用率30%。豊潤なミディアムボディで、ややアーシー。
赤系果実に、スパイシーさを感じるワインです。
全房使用率40%。先にテイスティングしたBourgogne Rougeより複雑で、
力強さもあります。ワインだけで楽しんでも良さそうです。
2022年のブルゴーニュは量、質ともに素晴らしいヴィンテージです。
ジェラール・ジュリアンのワインは全房で仕込んであるキュヴェが多く、ブドウ本来の力を発揮しています。
気になった方は是非、お手に取ってみてくださいね。