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【営業コラム】 フランス/ブルゴーニュ
ドメーヌ・ボワイエ・マルトノ

皆様初めまして!営業の川邊と申します。

先日、マルトノの3銘柄を試飲する機会がありましたのでご紹介します。

ドメーヌ・ボワイエ・マルトノ

ムルソーはグランクリュこそありませんが、プルミエクリュが豊富にあります。

その中でもムルソー3大プルミエクリュと云われる、

・レ シャルム

・ジュヌヴリエール

・ペリエール

を所有しているのがドメーヌ・ボワイエ・マルトノです。

ムルソーを極めるなら、ぜひマルトノのムルソーを飲んで頂きたいと思います。

 

さて、今回試飲した3銘柄はこちらです

 

—- テイスティング —-

・2022  ブルゴーニュ アリゴテ

・2022  ムルソー キュベ フェルナン ボワイエ

・2022  ブルゴーニュ コートドール ピノノワール

2022 ブルゴーニュ アリゴテ

ブルゴーニュでは、斜面にブドウを植えることが多く、斜面の上側の方が水はけが良く質の良いブドウが採れ、

質の良いブドウからは良いワインが出来上がります。

ブルゴーニュでは主にシャルドネが栽培され、高級ワインも造られるのですが、

アリゴテはシャルドネよりも格下のブドウとして、斜面ではなく平地で栽培されていました。

そのため、アリゴテは極端に言えば「酸っぱくて深みの無いワイン」が多く造られていました。

 

しかし、近年アリゴテのポテンシャルが見直され、斜面にも植えられるようになった事で本来のポテンシャルを発揮し

「酸っぱくて深みの無いワイン」から、「酸味が豊富で美味しいワイン」

が造られるようになってきたのです。

そして、このマルトノのアリゴテは、ムルソーの区画に植えられたアリゴテから造られています。

今までのイメージを覆すような、酸味だけではない、果実味なども香りから感じられます。

レモン、ライムにスパイスの香りも感じますね。口に含むとはっきりとした、

それでいて角の取れた酸味とそれを支える果実味を感じます。

個人的に「酸が立ちすぎている酸っぱく感じるワイン」は好みではないのですが、

このアリゴテは「酸はしっかり感じるが、その酸が綺麗で、酸が美味しいワイン」といった印象です。

酸味と果実味のバランスが良い、ではなく、酸が美味しいワインです。

ぜひお試しください。

2022 ムルソー キュベ フェルナン ボワイエ

村名ムルソーの5つの区画から造られており、現当主ヴァンサンのおじいちゃんの名前を冠しています。

近年、ムルソーでは新樽による厚化粧を減らし、

ブドウと土壌本来のポテンシャルを活かす方向にシフトしてきています。

その例に漏れず、非常にクリーンな造りをしています。

 

レモンや青りんごのような香りとほんのりとした樽香、口に含むと酸味やミネラルを感じます。

ムルソーといえば樽香がしっかり乗っており、

合わせる料理も、バターやクリーム系の味付けが相性の良い印象でしたが

樽香が控え目になったことにより、より幅広い料理と合わせることが出来る印象です。

2022 ブルゴーニュ コートドール ピノノワール

ムルソーの区画で採れたピノノワールです。

ドメーヌ・ボワイエ・マルトノのムルソーは買わずに、ピノノワールだけを毎年買うというファンもいるほどです。

 

色調は薄めで、香りは華やかで赤系ベリーの香りですが、奥の方に黒系果実、土っぽさや肉のニュアンスも感じます。

味わいはライト~ミディアムボディで、色調よりも少し濃い印象ですが、

滑らかなタンニンが心地よいエレガント系ピノノワールです。ファンがいるのも納得の味わいです。

どれもエレガント系で、酸やミネラルを大事にしている印象を受けました。

 

ドメーヌ・ボワイエ・マルトノは毎年人気銘柄はすぐに完売してしまいます。

今回の3銘柄では、アリゴテならまだ在庫がございます。

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

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