「もし私がブルネッロ・ディ・モンタルチーノを一つだけ選ぶならば、間違いなくペルティマリのものになるだろう」—ロバート・パーカー
ブルネッロのトップ生産者、ペルティマリ来日!
こんにちは、ミレジム竹間です!
今回は、ブルネッロのトップ生産者のひとり
エクスポートマネージャーのクリスティーナさんが来日してくれました。
今やイタリアの銘酒として名高いブルネッロ・ディ・モンタルチーノは、
1990年代から急速に生産量を伸ばしてきた若い産地です。
50年ほど前のモンタルチーノ村は、シエナ県で最も
貧しい村のひとつだったそうです。
他の銘醸ワイン産地が数百年かけて登ってきた階段を、
わずか50年ほどで駆け上がり、モンタルチーノに富と名声をもたらしました。
🍷 テイスティング 🍷
それでは、さっそく今回テイスティングしたワインをご紹介いたします。
ブドウはブルネッロと同じ地区のサンジョベーゼ・グロッソです。
こちらは樽をあえて使わずにステンレスタンクだけで造られるため、
よりブドウのフレッシュな果実味が感じられます。
赤系果実、大地の香り、仄かに血のニュアンスがあり複雑。
若くして飲んでも美味しく味わえ、お肉料理全般、トマトソースパスタなどと良く合いそうです。
鮮やかなルビーレッドの色合い。プラム、イチジク、ブラックチェリーなどの果実アロマに、
ローリエやオレガノのようなハーブや、オールスパイス、生肉のニュアンスを感じます。
厚みがあって多層的な味わい。適度な熟成感がありながら、
タンニンはしっかりと余韻に残っています。「収穫年から10年後くらいが飲み頃」とのこと。
ディエーチ=イタリア語で10。優良年2007年を蔵元で10年間熟成させた特別キュベ。
美しいガーネット色から熟成感が伺えます。果実はドライフルーツに変わっており、
ドライフラワー、マッシュルーム、干し肉などのブーケが漂います。
タンニンは削ぎ落とされていますが、上質な酸味がまだまだ健在で、エレガントな味わい。
ブルネッロには、フレンチオークを使ってモダンに造るスタイルもありますが、
ペルティマリはスラヴァニアンオークの大樽を使うクラシックなスタイルです。
スラヴァニアンオークを使う理由として、まず、大きなサイズであること。
ブルネッロは樽での熟成期間が最低2年(ペルティマリは3年熟成)と長いので、
より還元状態が保てる大樽を使用し、ゆっくりと熟成を促します。
また、「フレンチオークに比べてバニラの香りがつきにくく、より純粋な木の風味を与えられる」とのこと。
濃くてパワフルなワインがポピュラーだった時代は、モダンスタイルが評価されていましたが、
時代の変化、マーケットの成熟により、よりテロワールが反映されやすい
伝統的なスタイルが見直されているそうです。
もし「好きなイタリアワインは?」と聞かれたら「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ!」と答えます。
そして、やっぱりクラシック派のほうが好きです。
ペルティマリのブルネッロも数年前から大事にセラーに入っているので、
今年の秋か冬に美味しい食事に合わせて開けようかなと考えています。
ぜひこの機会にペルティマリのワインをご堪能下さいませ!