『三ッ星レストラン御用達生産者 美食のパートナー リケール』
皆さん こんにちは ミレジムの営業の芹澤です。
暖冬といわれたこの冬ですが、冬から春にかけて徐々に強さを増す
日差しの温もりにありがたみを感じる方も多いと思います。
ただ花粉症の方には辛い季節の始まりでもありますね。
私は野球観戦の他にも海釣りも好きなので、釣れる魚種が増えるこの時期は
ワクワクとくしゃみが抑えられない季節でもあります。
美味しい魚に最適な組み合わせとして、先日社内テイスティングした
ドメーヌ・リケールの2022年ヴィレ・クレッセ・レピネをご紹介いたします。
リケールはマコネとジュラ地方のアルボワに醸造所を構える生産者です。
元々、創設者のジャン・リケールは星付フレンチのシェフを務めていた人間ですが、
自身の料理に合うワインを探し求めているうちに、遂には自分自身でワインを造り始め、
共同生産者のジャン・マリー・ギュファンと立ち上げた『ヴェルジェ』はパーカーから
100点の評価を獲得するまでに至った生産者であります。
その後分かれて設立したのが、この『リケール』です。
現在は愛弟子のフローラン・ル―ヴが当主を務め、世界中の180以上もの星付レストランで採用される、
まさに美食のパートナーとして確固たる地位を築いています。
天然酵母のみを使用し、低温発酵後、丁寧に圧搾してピュアなアロマを引き出しています。
澱の上で長期の熟成を施し、新樽比率を抑えたバリックと大樽で、
優しく、じっくりと旨味を更に引き出します。
この旨味を損なわないように無濾過、無清澄で瓶詰めします。
このピュアさと持続性の高い旨みのバランス感が素晴らしく、
決して前に出過ぎない品の良さがこのリケールの大きな特徴です。
設立して25年めの生産者ですが、品の良さと陽気さと誠実さが感じられます。
〜 2022 ヴィレ・クレッセ・レピネ Tasthing 〜
この畑はマコネ地区のモンベレ村にあり、東向きの斜面で一日中、陽の当たる日照量に恵まれた区画です。
精巧なストラクチャーだけでなく、陽気で濃厚なアロマ、豊かなミネラル感を特徴としています。
どの位、陽気かといえば、口に含んだ瞬間に香る熟したオレンジやパイナップルのような
暖かな日差しを連想させるフルーツが飛び込んできます。思わず口角が上がる美味さがあります。
芳醇で屈託なく素直で愛らしさと活力が溢れていて、過熟では無く
適熟した果実の風味と豊富なミネラル感により、品良く高いバランス感を維持しています。
長期間、澱と接触させている事により、旨味の持続性が極めて長く、
これから旬を迎える活力に満ちた白身の魚、例えば真鯛や鰆(最高ですね!)や
今の次期から夏にかけて更に美味しくなるスズキ等と最適な組み合わせとなります。
新鮮なものをお刺身で合わせるのも良いですが、折角なので少し頑張って軽めにポワレして
白ワインソースで頂くのもお勧めです。メバルが手に入ったら煮付けにしても良いかもしれません。
ぬる燗の日本酒も良いですが、冷やし過ぎない白ワインも良いものです。
ここまで長文にお付き合いいただきありがとうございました。
どうぞ良い季節を満喫されてください。