皆さま、こんにちは!
2年間イタリアへ行けず、イタリア禁断症状を抑える為にイタリアンバールに通い詰めているイタリア大好き営業の坪田です。
現地へ行けない代わりに現地情報に敏感になっておりますが、ワインに大事な気候について今年のイタリアは一部で春先に霜被害があったものの、夏場は日照が多く乾燥して病害も少なく、収量はほぼ前年並み~若干少なめとのことです。
個人的には毎年参加しているヴェネツィアマラソンが10月末に無事開催されたのが嬉しいニュースでしたが、合計10,000人ものランナーがヴェネツィアを駆け抜け、現地もコロナが落ち着きを見せている様です。
キアンティ・クラシコ 最高位のワイン
さて、今回は昨年11月末にマラソンが開催されたフィレンツェの近郊キャンティ地区で造られる、
2015 Chianti Classico Gran Selezione Vigna del Sorbo
をご紹介いたします!
(前回2017 Chianti Classico Gran Selezione Vigna del Sorboのレポートはこちら)
https://www.millesimes.co.jp/column/column-2394/
キアンティ・クラシコ・グラン・セレツィオーネは、キアンティ・クラシコの最高位ワインとして2014年から新たに制定されたカテゴリーです。
もちろん認定条件も厳しく、
- 自社畑の葡萄のみを使用する
- 最低30ヶ月の熟成(内3ヶ月は瓶内熟成)
- テイスティング委員会が実施する官能検査に合格する
などをクリアしたワインのみが、このキアンティ・クラシコ全体の僅か5%しか名乗れない称号を得ることが出来るのです。これを聞いただけで、キアンティ好きの方は堪りませんよね。
いざ、テイスティング!
さて抜栓初日のテイスティング。
何とも深いタールのニュアンスを含む樽香とスパイスを感じる凝縮された果実香があり、24ヶ月樽熟成(小樽で18ヶ月/大樽で6ヶ月)の後に10ヶ月は瓶内熟成の、計34ヶ月熟成を経た重厚さが感じられます。
味わいもバランスの取れた複雑味を持ち、熟成の度合が垣間見えながら、2017VTと同様にやや閉じ気味で非常に若々しく力強い酸とタンニンが果実味を上回っておりましたが、期待の二日目に味わうとどうでしょう!酸が落ち着きを見せ、果実味が引き立つ様になり、タンニンはゆっくりじっくり長い余韻を楽しめる余裕を出してきて、心地よいバランスになりました。
これだけ力強い酸があるしっかりとしたサンジョヴェーゼなら、更に熟成させてから飲むのも楽しみですよね。
この2015VTはリリース当時のお値段据え置きで、2016VTや2017VTよりお求めやすい価格になっておりますので、Gran Selezione Vigna del Sorboに興味をお持ちになりましたら、是非お試しで味わっていただきたい一品です。
それでは、次回のコラムでまたお会いしましょう!
Ciao, a presto!