皆さま、こんにちは!
今日もトスカーナに染まるためにフレンツェ紋章柄のネクタイを締めているイタリア大好き営業の坪田です。
Il giglio di Firenze(イル・ジーリオ・ディ・フィレンツェ)
この紋章は「Il giglio di Firenze(イル・ジーリオ・ディ・フィレンツェ)」=「フィレンツェの百合」と言われ、フィレンツェの革製品を始めとする工芸品などには多く使われているので、皆さんも現地フィレンツェや日本で見たことがあるのではないでしょうか。
イタリアに限らずヨーロッパは昔から数々の共和国が割拠し、それぞれの村や国の自治や独立性・愛国心が強く、武士の家紋しか無かった日本とは違って、自分たちの団結の象徴である紋章は今でも非常に大切なものであり続けています。
皆さんも是非ヨーロッパへ行く際には、それぞれの街の歴史と紋章を調べてから街歩きをしてみてはいかがでしょうか。
さて、Chianti地区の生産者Fontodiの7アイテムのティスティングレポート。
今回ネクタイを締め、気合を入れて、詳しくご紹介するのは
・2017 Chianti Classico Gran Selezione Vigna del Sorbo
です!
2017 Chianti Classico Gran Selezione Vigna del Sorbo
キアンティ・クラシコ・グラン・セレツィオーネは、キアンティ・クラシコの最高位ワインとして2014年から新たに制定されたカテゴリーです。
もちろん認定条件も厳しく、
- 自社畑の葡萄のみを使用する
- 最低30ヶ月の熟成(内3ヶ月は瓶内熟成)
- テイスティング委員会が実施する官能検査に合格する
などをクリアしたワインのみが、このキアンティ・クラシコ全体の僅か5%しか名乗れない称号を得ることが出来るのです。
これを聞いただけで、キアンティ好きの方は堪りませんよね。
さて抜栓初日のテイスティング。
何とも高貴な樽香と凝縮された果実香があり、24ヶ月樽熟成(小樽で18ヶ月/大樽で6ヶ月)の後に10ヶ月は瓶内熟成の、計34ヶ月熟成を経た重厚さが感じられます。
味わいもバランスの取れた複雑味を持ち、熟成の度合が垣間見えますが、やや閉じ気味で酸とタンニンの主張が果実味を上回っており、二日目に期待するアイテムと判断して、翌日を楽しみに待ちました。
そして二日目。
酸とタンニンの双方とも穏やかになり、代わりに果実味が表れてきて、これぞFontodiの絶妙なバランスの取れた味わい!
欲を言えば、もう一年待って飲みたい、そうしたらどれほど美味しくなるだろうとワクワクする、ポテンシャルを秘めたワインに感じました。
Fontodiはスーパータスカンの「Flaccianello」が有名ですが、いやいやこの「Chianti Classico Gran Selezione Vigna del Sorbo」も全てのChianti Classicoファンを唸らせる一品です。
唸りたいファンの皆さま、Flaccianelloが大好きな皆さまも是非一度お試しあれ!
次回は正しくその
・2017 Flaccianello della Pieve
についてお届けします。(・・・シリーズ最終回です!)
それでは、Ciao, a presto!