Columnコラム

HOME コラム一覧 営業コラム~2015 Barbaresco Riserva~

営業コラム~2015 Barbaresco Riserva~

Produttori del Barbaresco

皆さま、明けましておめでとうございます。

今年もミレジムを何卒宜しくお願い致します。

年末年始のお休みは、愛車のBIANCHIで街中ライドを楽しんでいるイタリア大好き営業の坪田です。

新年早々ご紹介するのは、54の家族が合わせて114haの畑でブドウを栽培するプロドゥットーリ・デル・バルバレスコ

特にバルバレスコ・リゼルヴァでは「畑名の各銘柄にどの家のブドウを用いるか」を毎年の各家族のブドウの出来(糖度/酸度/ブドウの状態等)によって決められるなど、切磋琢磨してより良いワインを造ろうと励み、ワインスペクテーターでは毎年90点半ばの高得点を取る他、世界中から評価を受けている生産者協同組合です。

隣り合った9つある単一畑で土壌、日当たり、風当たりなどが異なり、多様なブドウから作られる9つのバルバレスコ・リゼルヴァがありますが、その特徴を詳しく見て行きましょう。

畑の立地とそれぞれのワインの性格

【それぞれの畑がどの様な立地であるか】

●各畑の区分け

http://www.produttoridelbarbaresco.com/cru_produttori_barbaresco.php?lang=it

をご覧頂きながら、地図内の「ferrovia(鉄道)」線路を辿って位置を確認し、

●標高差や傾斜角(Google Map 地形)

https://www.google.com/maps/@44.7387408,8.1127174,14z/data=!5m1!1e4

●同じ範囲の実際の畑の様子(Google Map 航空写真)

https://www.google.com/maps/@44.7387408,8.1127174,5973m/data=!3m1!1e3!5m1!1e4

を照合すると、畑の向きや川までの距離、標高差が分かりやすいと思います。

 

【それぞれの畑のワインはどの様な性格か】

ズバッと端的に特徴を挙げますと

Pora 「優しくシルキーで大地のニュアンス」タナーロ川に最も近く肥沃な地で、近くのオークの高木が生えるところでは『アルバの白トリュフ』が採れます。

Paje 「酸味とフレッシュな果実味」北風が入りやすい盆地に位置し、エレガントな味わいが魅力です。

Ovello 「粘土質の高地が生む溌剌とした果実味」北風が吹きぬける冷涼地で1800年代末からネッビオーロを栽培している歴史的エリアです。

Rio sordo →「酸味とシルキーなタンニン」9つの畑で最も標高が低く、タナーロ川からも遠くない立地。骨格のはっきりとした熟成型です。

Asili 「濃厚で複雑そしてエレガント」Poraに接する西側は風が弱く温暖、Rabajaに接する東側は風が強くやや冷涼。ワイン愛好家が好む複雑味を生み出す歴史的にも有名な畑です。

Rabaja 「素晴らしいバランスの重厚感」Poraから続く尾根の緩い土壌とOvelloから続く引き締まった土壌が合わさる地点で土壌性格がバランス良く混ざる、温暖な畑です。

Moncagota 「エレガントな果実味とパワフルなタンニン」南東向きで他の畑より涼しく、石灰質土壌はカルシウムを多く含んでいます。

Montefico 「パワフルなタンニンとミネラル感」北からの風も入る南向きの畑で、石灰質を多く含む土壌が、9つの畑の中でも特出した張りと深みを与えています。

Montestefano 「豊かな果実味のパワフルボディ」Monteficoの数十メートル南に位置する、同じ南向きで石灰質の高い畑ながら、北風の影響を受けず温暖な気候。                          9つの畑の中で最も急斜面で水はけが良く、多雨の影響も受けづらい環境で、薫り高く豊満な果実が育ちます。通称「バルバレスコのバローロ」。

(上記の地形MapMontestefano部分を拡大してみました)

https://www.google.com/maps/@44.7411913,8.1214935,15.75z/data=!5m1!1e4

2015 Barbaresco Riserva Montestefano

どの銘柄も厳選されたネッビオーロを発酵に32日間かけ、大樽で36ヶ月、瓶内で9ヶ月以上熟成という醸造方法で、飲み頃は8年以上経った後となりますが、今回は9つの畑の内の一つ、

2015 Barbaresco Riserva Montestefano

のレポートをお届けします。

先ずは抜栓初日のテイスティング。

非常に奥行きの深い熟成香があり、口に含むと熟した黒果実の味わいが口いっぱいに広がり、最初から力強く感じるタンニンが時間が経つにつれて益々主張してきて、余韻の終わりが見えないほどのパワフルさに只々驚くばかりです。

二日目もそのパワフルさは健在で、このワインのポテンシャルの深さを実感しました。

私の自宅のセラーにも同じものが熟成中ですので、あと5年ほど待って更に熟成された味わいになるのを楽しみにしようかとワクワクしております。

 

世界中で高評価を受けている為、このワインも年々価格が高騰してきております。

興味をお持ちになった方は、早めに入手した上で数年後に開けるのを楽しみに待つのが断然おススメです。

このこだわりのバルバレスコ・リゼルヴァを是非ご堪能ください!

それでは、次回のコラムでまたお会いしましょう!

Ciao, a presto!

戻る