ムルソーの白と赤

言わずと知れた白ワインの銘醸地ムルソーですが、ピノ・ノワールから造られる赤ワインがあるのもご存じでしょうか。
こんにちは!営業の竹間です。
今回は、ドメーヌ・イヴ・ボワイエ・マルトノのムルソー白と赤の比較試飲ができたのでお伝えしたいと思います。
■ムルソー・キュヴェ・フェルナン・ボワイエ 2018
■ムルソー・ルージュ 2018
グランクリュこそないムルソー村ですが、それに匹敵する素晴らしいプルミエクリュは、いくつか存在します。その3大プルミエクリュともいえる畑をすべて所有しているのが、ドメーヌ・イヴ・ボワイエ・マルトノです。ムルソーの緻密なテロワールを表現する素晴らしい生産者です。
ムルソー・キュヴェ・フェルナン・ボワイエは、現当主ヴァンサンの祖父の名を冠したワインです。
ムルソー村の4つの区画のシャルドネをブレンドして造るこのワインは、とてもバランスが良く、ムルソーの風格をしっかりと感じられます。
ナッティな香りが中心で、そこに草花などボタニカルな印象を受けます。ややシャープないきいきとした酸味がエレガントな白ワインです。
少し前のムルソーによく見られた「まったり」という感じではなく、調和のとれた洗礼された味わいで、お食事とのペアリングも幅広く合わせられそうです。
ムルソー・ルージュは、今ではますます希少なワインになっています。ムルソーといえば白ワインのイメージが強いため、生産者も利潤を得やすいムルソー・ブランを造るのは必然です。
しかしこのワインも非常にレベルの高いピノ・ノワールです。赤いベリーの香りにバラや、グリーンノートのアロマも。2日目には紅茶、ダージリンのようなほろ苦さも感じられました。
コートドニュイとはまた違うミネラル感の興味深い1本です。
ご紹介しておいて恐縮ですが、現在どちらも僅か数十本のみです。
とても面白い比較試飲だと思いますので、ご興味がある方はお早めにお問い合わせください。