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Claude Dugat / 2019 Bourgogne Blanc

こんにちは、朝倉達也です。
Claude Dugatは言わずともしれたブルゴーニュ地方を代表する生産者のひとつ。
生産は赤のみ、所有するブドウ畑は全てGevrey Chembertinのみという、まさに職人気質とも言える生産者である。

このドメーヌのフラッグシップといえばGriotte Chambertin。
年間たった2樽のみの生産というこのワインを世界中のワインファンが探し求めている。

Claude Dugatは約8年前の来日の際に2日続けて、しかも異なるレストランにてメーカーズディナーを開催させてもらったことがとても記憶に残る。

今でもGriotte ChambertinとCharme Chambertinを並べてテイスティングできたのは僕のソムリエとして貴重な経験の一つとなっている。

そのレストランというのが今の僕の勤めるメゾンドタカである。

Dugat初リリースの白ワイン

今回初めてリリースされたClaude DugatのBourgogne Blancを試飲した。

元々は彼らが家用に飲むために植えてたブドウだそうだが、樹齢の問題で今までリリースされなかったそう。もちろん区画はジュヴレ内にあるレ・プレッソニエというAC区画だ。

輝きのある淡いレモンイエローのトーン。
既に香りは開いており熟れたリンゴやラフランス、爽やかなメロンのアロマ。
空気に触れると蜂蜜や胡椒、レモングラスの軽やかな香りが広がる。

溌剌とした酸味を伴った辛口ではあるが熟れたメロンのような豊満な果実味が口内にトップからミッドにかけて展開する。

果実味とボディは非常に調和が取れており、ACブルゴーニュの枠組みを越えている味わいということは明白に分かる。

余韻にかけても果実味とスパイシーさが心地よく残り、彼らが家用としていた通り、今飲んでこそとても充実感を与えてくれるワインだと感じた。

輸入数も非常に数少ないワインなので、もし見つけた際はぜひ飲んで頂きたいワインであると言えるだろう。

メゾンドタカ芦屋 朝倉達也

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