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デルタ・ワイン・カンパニー | Delta Wine Company

海の影響を受けた抑制されたスタイル

ピノ・ノワールの産地はブルゴーニュだけではない。専門家は新世界に注目している。ニュージーランドやオーストラリアの冷涼な畑から、本場に引けをとらないワインが生まれている。デルタ・ヴィンヤードが生まれるマールボロもその一つだ。

フライング・ワインメーカーのマット・トムスン、栽培家のニール・イボットソン、ロンドンに本拠を置く輸入業者でマスター・オブ・ワイン(MW)のデビッド・グリーブの3人がマールボロの可能性に着目し、ジョイント・ヴェンチャーを立ち上げた。現在は、イボットソンがエグゼクティブ・ディレクターとして単独でオーナーを務め、トスカーナとカリフォルニアでワイン作りの研鑽を積んだ醸造家のヘザー・スチュワートが2015年よりワイン作りを継いでいる。ワイラウ・ヴァレー南部のピノ・ノワールの単一畑に始まったデルタ・ワインは、マールボロ周辺のユニークな特性を持つ畑を買い足しながら徐々に拡大し、自社畑は今や、マールボロのワイラウ・ヴァレーから、ホークス・ベイのギムブレット・グラヴェルまで広範囲に及ぶ。

マールボロは海の影響を受け、激しい風の吹く冷涼な産地。涼しすぎて、ボルドーの赤品種は難しいが、ピノ・ノワールやソーヴィニヨン・ブランには適している。新世界にありがちな凝縮したスタイルではなく、ヨーロッパと同じ抑制されたワインが出来上がる。ピノ・ノワールは野バラ、チェリーの涼やかな香りが心地よい。ソーヴィニヨン・ブランはミネラル感と心地よい酸がある。

飲みやすい味わい豊かなモダン・スタイル

世界のメディアが、デルタのワインを評価している。イギリスを代表するワイン専門誌のデキャンタは、ニュージーランドのピノ・ノワール特集で、最高評価となる5つ星を与えた。ロバート・パーカーもデルタのお買い得さを評価し、著書「世界のベスト・ヴァリューワイン」で紹介した。

ピノ・ノワールは「澄んだフランボワーズ、クランベリーの香り、豊かで寛容、飲みやすい味わい豊かなモダン・スタイル」と評し、ソーヴィニヨン・ブランは「グースベリーの典型的ソーヴィニヨンの香り。青い緑の果実を思わせるきびきびとして生き生きした味わい」と評している。

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