ポルトガルのクロージャーメーカーMA Silva社の製造工程を独自に分析した結果、同社はカーボン・マイナスであることが判明し、コルクのサステイナビリティーへの信頼性が高まっています。
コンサルティング会社のKPMGインターナショナルが実施したこの調査では、MA Silvaのストッパーシリーズの製造に伴うCO2排出量は、コルクの森が世界の環境に与えるポジティブな影響によって相殺されると結論づけられました。
MA Silva社のマーケティングマネージャーであるNuno Silva氏によると、この研究では、”ナチュラルコルク、スパークリングワインコルク、マイクロアグロメレートコルクの完全な環境フットプリント “を分析しました。この研究には6ヶ月以上を要しました。
「カーボンフットプリントの算出には、Footprint Expertツールを使用しました。この分析は、シャンパーニュ地方の顧客へのストッパーの輸送を含む、ゆりかごからゲートまでの観点から行われました。」とシルバは述べています。
「フットプリント計算の機能単位は1,000個のコルク栓です。考慮した環境指標は、エネルギー消費(非再生可能資源)と大気排出(温室効果ガス、メタン、CH4、亜酸化窒素、N2O)です。』
これは、コルクの森が大気中から除去するCO2の量(炭素隔離)と比較して、ベンチマークされました。
また、MA Silvaは、2000年代初頭にスクリューキャップに敬意を表していたオーストラリアのワインメーカーが、次第にコルクに回帰していることを伝えました。
「オーストラリアは、Covid-19以前の期間において、3年連続でコルクの世界最速成長地域でした。」とCEOのJosé Silva氏は述べています。
「オーストラリアの高額商品を輸出する企業のほとんどがコルクを使用しており、米国の消費者もそれを期待しています。アメリカの消費者はこれを期待しています。このことが、この地域におけるコルクの復活を後押ししています。」
MA Silvaは1972年に設立されました。現在、年間6億個以上のコルク栓を生産しています。