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誤解を招くようなワインのラベル表示をめぐる訴訟の却下を判事が却下。

ナパのワイナリー「Copper Cane」は、3年間に及ぶ訴訟で新たな打撃を受けています。誤解を招くようなラベルを使用していたとして、ワインメーカーに対する請求を棄却しようとする試みが、連邦判事によって却下されたためです。

Copper Caneは、2018年に規制当局から誤解を招くラベルであると判断され、ラベルの変更を命じられました。ワイナリーのボトルには、ワインがオレゴン州で生産されていることを示唆するようなラベルが貼られていました。オレゴン州の「海岸沿いの丘陵地帯」や「オレゴン州はブドウ栽培に理想的な場所」といった表現が、オレゴン州の主要なワイン生産地域の地図と一緒に記載されており、これらの組み合わせは、顧客にワインの産地について誤解を招くようなイメージを与えていると判断されました。

実際、Copper Caneのワイン用のブドウはオレゴン州で栽培されますが、ドライアイスで梱包されてカリフォルニアにトラックで運ばれ、製造とボトリングが行われます。

このワイナリーは結果的に2018年にラベルを変更しましたが、元のラベルを使用した多くのボトルが店頭で販売されたままだったため、ロサンゼルス在住のBarry Kay氏は、虚偽広告、不当利得、保証違反を理由にCopper Cane社を訴えました。

カリフォルニア州のワイナリーは、2018年に規制当局が同社の新しいラベルを承認したことで、訴訟を免れたと主張し、米国地方裁判所のリチャード・シーボーグ判事に訴訟の棄却を求めました。ワイナリーはまた、同社のラベルには “カリフォルニア州ナパ “の文字の上に “vinted and bottled “と明記されているため、訴訟は却下されるべきだと主張しました。

しかし、裁判官は、「vinted and bottled」の間に重要な言葉である「in」が抜けていること、また、実際にワインが加工され、パッケージされる場所を指摘しました。

14ページにわたる判決で、Seeborg氏は、”原告は真実のラベルを求めているのであって、必ずしも本物のオレゴンワインを求めているわけではない “と書いています。

この裁判は現在も続いているとのこと。

 

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