パリで開催された国際ブドウ・ワイン組織の年次総会では、ロシア語を組織の第6公用語として承認することが議論されました。ちょうどその10日後、ロシア連邦はロシアのスパークリングワインに限り「シャンパン」のキリル文字への転写(すなわち「シャンパンスコエ」)を留保する連邦法を採択しました。
外交官ではない人たちにとって、OIVの投票は、ロシアに対して自分たちの主張を通す機会となったと考えられます。深まる対立を解消し、これ以上のエスカレーションを避けようとする人々にとっては、交渉が良いスタートを切れるように後ろ向きになる方が良いという考えなのです。ロシア語をOIVの第6公用語とすることに賛成票を投じたフランス代表は、総会でこの動きを支持する理由を熱心に説明しました。「フランスは、ロシア連邦が最近、ワインのラベル表示に新しい要件を導入する法律を採択したことを非常に懸念しており、今日の議論を取り巻く雰囲気は異例のものです。我々の視点では、この法律は、ロシア市場に輸入される外国産ワインの扱いを一歩後退させるものです。」しかし、フランスの外交官は「この問題は、共通の解決策を見つけるために、関係者の間でアドホックに議論されるべきです。」と考えています。「我々は、OIVがその技術的性質にふさわしく、平和な雰囲気の中で活動できなければならないと考えています。これが、フランス代表団が決定案に賛成票を投じることにした精神です。」