上海警察の強制捜査により、ペンフォールドやボルドー、スピリッツ、白酒など2億人民元 (3110万米ドル) 以上に相当する5万本以上の偽ワインが発見されました。
地元のニュース報道によると、上海警察は大規模な省間密売組織を解散させ、8つの省の19のワークショップから活動している60人以上の容疑者を逮捕しました。
5万本以上の偽ワインが発見され、その中にはオーストラリアの大手ワインメーカー、トレジャリー・ワイン・エステート (TreasuryWineEstates) の主力ワインであるペンフォールド (Penfold) やボルドー・レッド (Bordeauxreds) などが含まれていました。
警察によると、中国で商標登録され保護されている地理的に表示された(GI)ワイン産地であるボルドーの偽造品に関する今年最初の事件でもあります。
今回の捜査は、3000人民元(465米ドル)相当のペンフォールドのケースを5分の1の価格で販売していた上海のオンラインショップに警察が疑いの目を向けたことから、3ヶ月にわたる捜査の末に行われたものです。
ペンフォールズのチームが調査したところ、ワインラベルのフォントやデザインに矛盾があることが判明し、これらは確かに偽造品であると結論づけられました。
警察によると、この店のオーナーである朱氏は、自分の情報源に信憑性を持たせるために、偽物のワインを本物のワインと一緒に販売していたことが判明しました。また、この詐欺師は自分のオンラインショップで、ワインの信頼性や産地を誇示して消費者を欺いていたとのことです。
さらに店舗を調査した結果、他の2人の重要な容疑者が、中国東部の広東省やワイン生産地の山東省から偽造ワインやスピリッツを供給していたことが判明しました。
広東省に住むZhuangという名の容疑者は、2021年から自身のワイン会社2社を通じて偽ワインを製造し、安価なバルクワインをブランド品として瓶詰めしていました。このワインはその後、8つの省をカバーする全国のさまざまな流通業者に販売されている、と警察は述べています。
今回の捜査では、1200本以上の偽造白酒ブランド、3000本以上の偽造輸入スピリッツ、20万本以上の偽造ボトルやラベルも発見されました。
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