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新型コロナウイルスのパンデミックで世界のアルコール販売量が6%減少

新型コロナウイルスの大流行により、昨年の世界のアルコール販売量は6%減少したことが明らかになりました。

市場調査グループであるEuromonitor社のデータによると、接待の場の閉鎖や社交の場での飲酒の制限などにより、消費者が購入するアルコール飲料は158億リットル減少しました。

Euromonitorのデータは100カ国以上から集められたもので、上位20のアルコール市場に焦点を当てています。フィナンシャル・タイムズ紙は、南アフリカ、インド、スペイン、ベトナムの売上が最も減少したと報じています。

フィナンシャル・タイムズに引用された、責任ある飲酒のための国際同盟の会長であるヘンリー・アシュワースは、次のように述べています。”スーパーマーケットで人々が慌ててアルコールを買い込んでいる様子や、空っぽの棚の写真が報道され、家に閉じこもると人々の飲酒量が増えるのではないかと心配されていましたが、今回の販売台数は2020年に購入されたアルコールの量が減ったことを明確に示しています。”

昨年5月と11月にYouGov社がアライアンスのために実施した調査では、大多数の飲酒者がロックダウン中も同じ量か少ない量のアルコールを摂取していることがわかりました。

しかし、Ashworth氏によると、世界的な販売量は減少しているものの、データには、すでに有害なレベルで飲酒している一部のグループが、この1年で飲酒量を増やしている兆候があるといいます。

リテール・テクノロジー・イノベーション・ハブの別記事に引用されていますが、同氏は次のように述べています。「飲酒者の大多数は適度なアルコール摂取を続けていますが、パンデミックによって一部の人々の有害な飲酒パターンが強化されたことを認識しています。」

社会活動が再開される中、最も支援を必要としている人々に的を絞った適切な支援を提供するために、民間、公的機関、市民社会が一致団結することが不可欠です。」と述べています。

業界ニュースサイト「The Drinks Business」によると、前年同期比で最も販売量が減少したのは南アフリカで、20.4%減となっています。これは、ホスピタリティの閉鎖に加え、アルコールの販売が制限されたためではないかと指摘しています。

その結果、英国では10.1%の減少、世界最大のアルコール市場である中国では8.5%の減少となりました。

ユーロモニター社のデータによると、アルコール飲料の第2位の市場である米国は、前年同期比でわずか0.6%の減少にとどまりました。

英国のアルコール産業規制機関であるPortman Groupは先週、YouGov社が実施したパンデミック時のアルコール消費に関するレポートを発表しました。

YouGovによると、アルコールの消費量と販売量は全体的に減少しており、Portman Groupはこの危機が、飲酒率に悪影響を与えなかったことを示す他の33の全国調査や、政府の世論調査と同じだと述べています。

 

By JONATHAN POWELL in London | China Daily Global | Updated: 2021-05-19 09:06

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