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アルコールはリラックス効果によって心臓病のリスクを下げるという研究結果が発表される

日常的に適度な量のアルコールを飲むことで、リラックスすることができ、致命的な心臓病のリスクを下げることができるという研究結果が米国で発表されました。

dailymail.co.ukで発表されたこの研究結果によると、1日に1〜2杯のアルコール飲料を摂取する人は、主要な心血管イベントに見舞われる確率が20%低く、また、ストレスに関連する脳の活動が低下することがわかりました。

この研究は、米国心臓病学会の第70回年次学術総会で発表されたもので、まだ学術誌には掲載されていません。この研究は、米国の53,000人以上の人々を対象とした医療調査に基づいており、平均年齢は57.2歳で、60%弱が女性でした。

本研究では、アルコール摂取量を、週に1杯以下の「低」、週に1~14杯の「中」、14杯以上の「高」と自己申告した参加者のデータを考慮しました。

その結果、調査対象者の約15%が重篤な心血管イベントを経験しており、アルコール摂取量が少ないグループでは17%、自分が中程度の飲酒者では13%であったことがわかりました。

また、日常的に1~2杯のお酒を飲む人は、ストレスに関連する脳の活動レベルが低いことがわかり、適度なアルコールが脳からのストレス信号を減少させていることが示唆されました。

マサチューセッツ総合病院の心臓核医学フェローであり、本研究の筆頭著者であるKenechukwu Mezue博士は、次のように述べています。「今回の研究は、適度なアルコール摂取が脳と心臓のつながりに有益な影響を与えることを示唆しています。」

続けて「非飲酒者は、適度に飲酒する人と比較して、ストレスに関連する脳内活動が高いことがわかりました。一方、過度の飲酒(週に14杯以上)をする人は、ストレスに関連する脳内活動が最も高いことがわかりました。」と述べました。

最後に「適度な量のアルコールは、脳に作用して、リラックスしたり、ストレスレベルを下げたり、おそらくこれらのメカニズムを通じて、心血管疾患の発生率を下げることができると考えられます」とコメントしています。

しかし、アルコールはがんや肝障害のリスクを高めることを指摘した上で、脳へのストレスを軽減するために、飲酒以外の方法を推進することが重要だと述べました。

 

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