March 18, 2021 by Chris Mercer
気候変動は、近年、夏の干ばつの前例のない時代をもたらしました。ワインにも影響を与える可能性があると新研究で明らかになりました。
ケンブリッジ大学が主導した新しい研究によると、2015年以降のヨーロッパの夏の干ばつは、過去2110年間のどの時期よりも深刻です。
Nature Geoscienceに発表された研究によると、“人為的な気候変動”が原因である可能性が高いとのことです。
それは、現代のチェコ共和国とドイツ南部の生きている樫の木と死んだ樫の木の輪を分析することによって、2000年にわたる夏の天候を再調査しました。データは、中央ヨーロッパのみ焦点を当てていますが、この調査結果は、大陸全体の地域に対する気候変動の影響を取り巻く証拠の増加として追加されました。
ブドウ園では、成長期にある程度の水の“ストレス”は、さまざまな過程で有益であると見なされますが、しかし厳しい干ばつ条件はブドウの成熟と収穫量に影響を与える可能性があります。
Journal of Experimental Botanyに掲載された、カリフォルニア大学デービス校が主導する最近の研究で、より乾燥した、より暖かい条件で栽培されたブドウ品種の中には、自然に水分を節約するのに優れているものがあることが分かりました。
一部の専門家は、より広範な気候問題が、極端なストレスに対処していると警告しています。
「気候変動は、どこでも乾燥することを意味するわけではありません。」とケンブリッジ干ばつ研究の筆頭著者であるUlf Büntgen教授は述べました。
「場所によっては、雨や寒さが増す可能性がありますが、極端な条件が頻繁に発生し、農業、生態系、社会全体に壊滅的な打撃を与える可能性があります。」と、ケンブリッジ大学地理学部とCzech Globe研究センターにも所属しているBüntgenは述べています。
米国オレゴン州リンフィールド大学のEvenstad Center for Wine Educationと気候学者のGreg Jones教授は、ケンブリッジ主導の研究結果に驚かなかったと述べました。
「世界中の36,000以上の気象観測所からの主要な世界的なデータに基づくと、地球が温暖化し続けるにつれて、熱波、干ばつ、大雨などの異常気象がより頻繁に、より激しく、より長くなることが確認されています。」