英国のFrugalpac社から再生板紙を使ったワインボトルが発売され、サンプルを入手して試してみました。
“質素な(Frugal)ボトル”として知られる紙のワインボトルは、ガラスに代わる軽量で環境に優しいものとして販売されています。
Frugalpac社によると、83gのボトルは、通常のガラスワインボトルの最大5分の1の重さであり、英国の主要なスーパーマーケットはこのアイデアを“積極的に検討”しているとのこと。またIntertekグループの分析によると、全体的な二酸化炭素排出量はガラス瓶の最大6分の1であるとのことです。
このボトルの誕生は、リサイクルされたペットボトルから軽量のガラスまで、ワイン業界の環境への影響を縮小し、より多くのワインをまとめて出荷することを目的とした一連の取り組みです。
紙のワインボトルはどう機能しているのか?
Frugalボトルは、94%のリサイクル板紙でできており、バッグインボックスと同様のコンセプトで、ワインやスピリッツを入れるプラスチック製の食品用ライナーが付いています。
プラスチックが含まれていますが、Frugalpac社のFrugalボトルは、プラスチックボトルよりも“最大77%少ない” 使用量であり、プラスチックのライナーはリサイクル可能であると、同社は述べています。“100%再生プラスチックで作られた64gのボトルと比較して15gの使用量”です。リサイクルに関しては、ボトルごと捨てることも、2つのパーツに分けて捨てることもできます。
最初のリリース
Frugalボトルでリリースされた最初のワインは、Cantina Gocciaの3Q 2017 Paper Bottleで、サンジョヴェーゼ、メルロー、カベルネのブレンドです。以前のヴィンテージは、デカンターワールドワインアワードでメダルを獲得しています。
「Frugalボトルを試した人々から素晴らしいフィードバックがありました。」とFrugalpac社CEOのMalcolmWaughは述べています。「優れた環境上の利点だけでなく、これは今までに見たことのないボトルのように感じます。」
Frugalボトルを試してみる
Frugalボトルのサンプルを試してみると、ガラス製よりもはるかに軽いことが確かにわかります。それは会話のきっかけになり、優れた断熱性と重量の利点により、理想的なピクニック用ワインになります。加えて、カバンの中やリサイクルに出すときにガラスがチャリンと鳴ることはありません。バッグインボックスの原理を思い起こさせますが、75clサイズのFrugalボトルは2人でシェアするのに適しています。ただし、バッグインボックスとのもう1つの類似点は、パッケージが透けて見えないため、どれだけ残っているか分かりにくいことです。
June 30, 2020 by Ellie Douglas