新しい研究では、ブドウのポリフェノールが運動誘発性の酸化ストレスを軽減する可能性があることが示唆されている。
ブドウとワインは別のものだ。フィレミニヨンを果物と組み合わせないのには理由がある。
しかし、ワインはブドウから作られているので、果物の健康効果の一部がワインのボトルに残っている可能性はあるだろうか?もしそうであれば、新しい研究によるとグラス一杯の赤ワインは、運動後のスポーツ飲料として使える可能性がある。とはいえ、たくさん飲んでしまうのは良くない。
先週Journal of the International Society of Sports Nutritionに掲載された論文では、タイトルに「運動誘発性酸化ストレスに対するグレープポリフェノール補充」とある。研究が説明しているように、運動はあらゆる種類の健康問題に結びついている酸化ストレスを引き起こす可能性がある。抗酸化物質は体内のこの不均衡を打ち消すと考えられており、著者らは「運動による生理的ストレスを軽減するために、ポリフェノールを多く含む果物や野菜を使用することへの関心が高まっている」と書いている。
ブドウは抗酸化剤であるポリフェノールを多く含み、世界で4番目に多く生産されている果物であり、すぐに入手が可能だ。そこで研究者らは「ブドウベースの製品を戦略的に補給することは、運動誘発性酸化ストレスを緩和するための良い方法である」かどうかを判断するために、十数件の既存の研究を調査した。
彼らの結論は「グレープポリフェノールの補給は酸化ストレスに対して正の効果を持つと思われる」というものだった。しかし、その効果はサプリメントの摂取量や摂取時間、ポリフェノールの総量、さらには運動の種類やそれをする選手によっても左右される。
でもワインはどうですか。この論文はヴィーノについて触れているが、著者らがレビューした研究のいずれにもワインは含まれていなかったとだけ述べている。「ワインはフェノール化合物の重要な原料を含むブドウから得られる製品として良い選択肢である。」と著者らは述べている。「しかし、ワインにはアルコールが含まれており、特定の疾患、宗教上の制限または年齢のためにすべての消費者にとって選択肢とはならない可能性があることを考慮すると、それは考慮されていない。」
とはいえ、この結論にはワインが単体のスポーツドリンクとして存在することについて、悪いニュースも含まれている。「これらの研究における補給用量を考慮すると,運動選手が食事から十分な量のポリフェノールを得ることはなさそうである。」。その代わり、メルロー氏らは「ブドウ由来ポリフェノール濃縮製品」に焦点を当てることを提案している。
しかし、スペインのバスク研究技術連盟とバスク大学の研究者たちは、さらなる研究が必要であるとしている。「有望な証拠を考えると、まだ限られているが、スポーツによって生成される酸化ストレスに対するブドウポリフェノールの効果に関するより多くのパイロット研究を行う必要があります。」
ワインの効果を研究するためのボランティアを見つけるのは難しいことではないと考える。