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HOME News一覧 ワインニュース 新しい「指紋」方式はワイン詐欺の検出に役立つ可能性があるとの研究結果が発表された。

オーストラリアの科学者によると、ワインの起源を迅速に特定できる新しい技術は、大きな可能性を秘めているという。

アデレード大学の研究者は、”蛍光分光法”を用いた新しい技術が、ワインの不正行為を検出するための比較的簡単で迅速な方法を提供できることを発見した。

2021年1月15日付けの『Food Chemistry』誌に掲載された研究によると試験の結果、この方法はワインの産地を特定する 「大きな可能性」 を持つことがわかったという。

テスト中、アデレード大学の研究者は、オーストラリアの3つの異なる産地のカベルネ・ソーヴィニヨンとボルドーの1つのワインを正しく識別することができたと述べている。

この方法は100%の精度を示したと先月のプレスリリースで発表した。

この研究を実施したアデレード大学ウェイト・リサーチ・インスティテュートのPhD学生であるRuchira Ranaweera氏は、 「この方法は、蛍光体または発光性化合物の存在によってサンプルの “指紋” を提供します。」 と述べた。

「特定の機械学習アルゴリズムを使用したロバストなデータ分析と組み合わせて使用すると、認証のための強力な技術であることが証明されています。」

プロジェクトのリーダーであるデビッド・ジェフェリー准教授によると、究極の目的は、異なるワイン産地に特有の「化学的マーカー」を特定することだったという。

「真正性検査のための堅牢な方法を考え出すだけでなく、蛍光データから得られた化学情報を使って、異なる産地のワインを区別している分子を特定したいと考えています。」と、Waite Research InstituteとARC Training Centre for Innovative Wine Productionのジェフリー氏は述べている。

研究者は、この技術には他にも利点があると述べている。

「この技術は、フェノール分析やワインの色分析、煙害検出など、ワイン業界にとって有用なアプリケーションが他にもあります」と、彼らは述べている。

ジェフリー氏は、このアプローチは生産者の地域ブランディングにも役立つだろうと述べた。

彼らの研究は、革新的ワイン生産のためのARC訓練センターを通じて、ワイン・オーストラリアとオーストラリア政府、ワイト研究所、業界パートナーの支援を受けた。

2019年にルイビル大学で行われた同様の研究では、米国産ウィスキーの中に、偽造品との戦いにも役立つユニークな化学的 な“指紋” が発見された。

https://www.decanter.com/wine-news/new-method-help-detect-wine-fraud-study-450503/

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