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営業コラム ~ フランス / シャトー・レ・トロワ・クロワ~

皆さん、こんにちは
野球観戦好きの営業の芹澤です。

春といえば、いよいよプロ野球も開幕しますね。
オープン戦すらまだ始まっていないのに年間の対戦カードも発表になり、
今からどの試合を観に行くか早くも気も漫ろな状態です。

~  春といえば ~

さて、ワイン業界で『春といえば』やはり『ロゼ』ですね。
早速、先日社内でテイスティングの機会があったボルドー、フロンサックの『レ・トロワ・クロワ・ロゼ 2021』をご紹介いたします。

 

生産者は『シャトー・レ・トロワ・クロワ』。シャトー・ムートン・ロートシルトやオーパス・ワン、アルマヴィーヴァ等の銘酒の多くを手掛けたカリスマ醸造家のパトリック・レオンを父に持つ『ベルトラン・レオン』です。『シャトー・レ・トロワ・クロワ』の現行ヴィンテージは2018年で過去最高評価を獲得していますので、こちらはまた違う機会にご紹介いたします。

 

ロゼの品種は、得意とするメルローを100%使用。フロンサックで最も標高の高い86mの標高からは近隣のポムロールやサンテミリオンを見下ろす事のできるこのシャトーは水捌けの良い好立地に位置しています。樹齢は30~35年。人間でいえば働き盛りでしょうか。太くで逞しい幹が整然と並んでいます。

~ レ・トロワ・クロワ・ロゼ 2021 Tasthing ~

元々はパトリック・レオンが愛娘の披露宴パーティーの為にと作ったのが始まりの、このロゼワインは上品さに満ちた鮮やかな桜色をしており、当日は大変好評で、ベルギー人の新郎の親族用に用意されたビールよりも沢山飲まれたと言われています。あくまでも近親者の為に作られたプラベートワインといってもよいこのワインをミレジムでは特に大切に扱っています。

 

春先だけでなく、通年通して人気のあるこの辛口ロゼワインは昨今のロゼブームの一端を担うものとして、摘みたてのいちご(とちおとめよりも幾分、甘みだけでなく酸味も感じる紅ほっぺ)を頬張っているようなフレッシュな果実味を感じます。

柔らかい果肉から溢れでてくる果汁を味わった後に、風味豊かで仄かに感じる上品なタンニンとミネラルに『あぁ ロゼワイン飲んでいるんだった・・』と思い返します。ドライ過ぎずに尖ったところが無く、この充足感と複雑さと高いレベルでのバランス感。加えて生産者のベルトラン本人のコメントも秀逸で 『サラダや白身の魚、おひたしや胡麻和えなど繊細な和の野菜、天ぷらなどに良く合い、夏の野菜との相性も抜群です』とあります。強いて加えるなら生ハム等の軽めのシャルキュトリー全般と、春から夏の野菜のマリネ等でしょうか。

 

一般的な軽めの前菜には柔軟に対応できる、『これ開けとけば何とかなる』器用さが光る愛くるしいワインです。
普段、ロゼを飲まない方にこそ飲んで頂きたい、そんなワインに仕上がっています。世界的なロゼブームと言われて久しいですが、日本人の食性に最も良く合うのがロゼワインとも言われています。

 

是非、春が近いこの時期にお試しください!

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