お久しぶりです、営業の奥澤です!
最近、街中で海外の方を沢山みかけるようになりましたね。
ニュースでも観光客で溢れ返った浅草や京都の様子が度々放映されており、
旅行を楽しむ人々を羨ましく眺めております。
そして今年のGWは空港も大変賑わっていたようで。
私もそろそろ海外旅行に行きたい・・・!
コロナ前ヨーロッパをメインによく旅行していたのですが、
中でも印象に残っているのが情熱の国「スペイン」
活気に満ちた街を歩くだけでも楽しくて、サグラダファミリアなどの観光地を巡り、
夜はバルをはしごしながら沢山のんで食べて・・・
とっても充実した旅行でした。
~ テンプラニーリョの巨匠と言われるフェルナンデス ~
ただ当時はワインにあまり興味がなく、
「スペインのバルに来たからスペインワインをのんでおくか」くらいの
感覚であったことを今ではもったいなかったと思っています(笑)
そしてぶっちゃけ、私はスペインワインが苦手でした。
最初にのんだスペインワインがハズレだったのか、いつの間にか避けるように。
どうやらスペインでは「テンプラニーリョ」というブドウが有名らしいと知り、
「テンプラニーリョとかは苦手で~」なんてよくわからないくせに
言っていた時期もありました(笑)
しかしそんな私のスペインワイン嫌いを覆してくれたのが、
他でもない「ファミリアフェルナンデス」でした。
今回は、テイスティングをした下記3アイテムをご紹介します!
■2020 Tinto Pesquera Crianza / ティント ペスケラ クリアンサ
■2020 Tinto Pesquera MXI / ティント ペスケラ ミル オンセ
■2019 Tinto Pesquera Reserva / ティント ペスケラ レセルバ
~ 2020 Tinto Pesquera Crianza ~
■2020 Tinto Pesquera Crianza
コレをなくしてフェルナンデスは語れませんね!
ジューシーで濃厚な果実味と品の良さを兼ね備えた味わい。
口当たりはとってもシルキーで、芳醇なアロマが口いっぱいに広がります。
ベリー系のフレッシュなアロマはもちろん、ローストしたコーヒー豆や
リコリス等のスパイシーさも感じる複雑な構成。
2020VTは今までと比べると、よりエレガントになった印象を受けました。
以前はもっと樽のニュアンスが強く、搾汁率も高い(つまり色素やタンニンが濃い)
スタイルでした。
しかしVTを重ねるごとにキレイな造りになっていて、
食事との相性が抜群にあがっている気がします!
仔羊と合わせてみたいなぁ等、お料理のイメージが湧いてくる楽しいワインでした!
~ 2020 Tinto Pesquera MXI ~
■2020 Tinto Pesquera MXI
お次はこちら。
「MXI」は「ミルオンセ」と読みます。
ローマ数字でM=1000、XI=11。つまり「1011」。
この数字「10」「11」は畑の番号を表しています。
この二つの畑は台形で、せり上がっているため他の畑よりも
50mほど高くなっている特別な区画。
特に良い年には、この畑のブドウがハヌスやミレニアムにブレンドされます。
そんなミルオンセの最新VT。
きめ細かいタンニンとペッパーのニュアンスが印象的でした。
クリアンサより少し軽やかな味わい。程よい酸味が心地よく、洗練されたスタイル。
大きな茶色い石の土壌由来の鉄っぽさが、あともう一口、あともう一杯、
とついついすすんでしまう要素かも。
~ 2019 Tinto Pesquera Reserva ~
■ 2019 Tinto Pesquera Reserva
最後はこちら。
初めてペスケラレセルバをのんだ時から私はこのワインの虜です。
何がすごいって最低14ヶ月におよぶ木樽熟成を経ているにも関わらず、
超凝縮した果実味が前面に出てくるんです。
そこにスパイスやコーヒーのニュアンスが重なり、
複雑ながらもまとまりのある、それでいて華やかな1本です。
2日目は黒系果実のアロマがより濃く出てきて、余韻にほろ苦いコクが感じられました。
そしてなんと5日目になってもまだへ垂れていないという、脅威の持続力。
何度飲んでも惚れ直すアイテムです。
~ 最後に ~
3アイテムを比較してみて、以前よりも各キュヴェの個性が
際立っているなと感じました!それぞれの違った魅力が一層
楽しめるスタイルになっています。
しかし共通して言えるのは、お料理との相性が抜群という事。
幅広く、ジャンルレスになってきている最近のお料理と組み合わせがいがありそうです。
そして全体的に今までのVTよりキレイな造りになったなという印象。
スペインに限らず世界的な傾向として、近年エレガントなワインが増えていますね。
昔と比べるとこってりクリーム、ガッツリ塩分という食事が少なくなり、
それに合わせてワインも変化しているようです。
さて最後になりますが、みなさんにも苦手なブドウ品種はありますか?
もちろん好みに優劣はないので好きなものを好きなようにのむのが一番です!
しかしいつもはつい避けてしまっているあのブドウ、
試してみると案外素敵な出会いがあるかもしれません。