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■ラ・ジブリヨット 2019年から2020年へヴィンテージ変更■

いつもコラムをご覧頂きありがとうございます。
プロ野球観戦が大好きな営業の芹澤です。

いよいよWBC=ワールド・ベースボール・クラシックが
来月9日から開催されますね!

野球に興味が無い方でもエンジェルスの大谷選手やダルビッシュ選手の
名前は耳にされた事があるかと思います。
メジャーリーグでトップレベルの活躍をしているこれらの5選手に加え、
日本球界を代表する25人の選手が集い世界を相手に優勝を狙います。

熱い戦いを期待しつつ、栗山監督 大変だけど
楽しいだろうなぁと羨ましがる自分もいたりします。

熱いといえば価格高騰が続く最近のブルゴーニュですが、
今年リリース予定の2021年ヴィンテージが春先の天候不良で、
記憶に無いほどの低収量になった事に起因する品薄感と
コロナ後の世界的な需要の高まりに加え、輸送コスト等の上昇から
今後も更に価格が上がる事が見込まれています。

ブルゴーニュ好きの方には頭の痛い話題ですが、
その中でも量、質、価格面で超優等生の『ラ・ジブリヨット』の
ブルゴーニュ・ルージュとジュヴレイ・シャンベルタンを
2019年から2020年へ移行するタイミング
テイスティングしましたのでご案内いたします。

■ラ・ジブリヨットについて■

『ラ・ジブリヨット』はご存じの通り、ロマネ・コンティやルロワと
並ぶパーカー100点生産者のクロード・デュガが2002年に
立ち上げたネゴシアン部門です。僅か6ヘクタールの小さなドメーヌの
ワインは、流通量が少なく入手し辛いワインだったため、

この『ラ・ジブリヨット』は初年度より市場から歓迎を受けました。
設立当初から3人の子供達、レティシア、ベルトラン、ジャンヌによって
運営され、定評を得ていましたが、個人的には2012年から2015年に
かけて急激に品質が向上し、ドメーヌに肉迫するような品質になったと感じています。

偉大な父、クロードからドメーヌの運営も受け継ぎ、
力強いストラクチャーと鮮明な果実味はそのままに、
より柔和で現代的にシフトしたドメーヌに呼応するように
更に親しみやすさを増した『ラ・ジブリヨット』。

期待の2020年を早速試してみましょう。

2020年 ブルゴーニュ・ルージュ

2020年は春先から気温が高く、夏場も猛暑では無いものの気温が
高い好天が続いたため、収穫も早く早熟なヴィンテージと言われています。

雨量も少なく小粒で果皮も厚く色も濃いのではと予想していましたが
早摘みのせいかしっかりとした色調ながら輝きのある鮮やかな色味です。

良好な酸がしっかりとあり、ポッテリした印象はなく色調の印象よりも
更に豊かな果実味とアルコールのボリュームを感じます。
表記は13.5%と高めですが納得の度数です。
人によっては更に高く感じられるかもしれません。

ややゆったりして大らかな印象で誰からも好かれそうな人懐っこさがあります。

若いピノ・ノワールですが神経質な面はなく、“相変わらずベルトラン
(長男)上手いよなぁ”と物腰の柔らかい彼らしい安心の出来栄えです。

 

■ 2020年 ジュヴレイ・シャンベルタン

ブルゴーニュ・ルージュと比べるとさすがに色味は
濃いだろうと並べると驚いた事に違いが殆ど感じられません。
やや焦りながら香りを確かめると格段に力強い赤い花や鮮明な果実の香りが伝わりました。

新樽比率も50%と高いのでロースティーな香りに胡椒やクローヴの
ほのかなスパイスの香りも加わり複雑さを増し期待が高まります。

味わいは豊かな果実味を基調にしっかりとしたストラクチャーを感じますが、
ガッチリ堅牢な感じではなく間口が大きく開いていて、閉じた印象がありません。
収斂味が増して持続性のある余韻が心地よく続き、
ジュヴレイ・シャンべルタンらしい鉄や石を感じる事ができます。

お父さんのクロードの時のドメーヌワインは鋼や岩石のようで
熟成期間をも楽しむワインでしたが、この『ジブリヨット』の
2020年は飲み頃を待つ必要はなく、今すぐ良いブルゴーニュを
手頃な価格で飲みたい!という方には最適な1本です。

2019年に比べると価格は若干上がりましたが、まだまだ他の生産者に比べると控えめです。
新ヴィンテージのリリース直後なので在庫の心配も暫く必要ありません。
是非この機会にお試し頂きワインライフを楽しまれて下さい。

 

最後に 

頑張れニッポン! 

私も頑張るから!

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