こんにちは~。
イベント大好き、お祭り大好き、営業の中島です。
先日、恒例のスペイン祭り、フィエスタ・デ・エスパーニャが
2年ぶりに開催されるというニュースを見ました!
何年か前に参加したフィエスタ・デ・エスパーニャでみかけた巨大パエリア
大迫力のフラメンコあり、美味しいスペイングルメにワインありと、
日本にいながらスペインの風を感じられる素敵なイベントです。
お祭り好きの私としては、今からワクワクがとまりません!!
お近くの方は散歩がてらフラっと参加してみては??
さて、スペインと言えば、最近ペスケラ飲みました??
過日久しぶりに入荷したペスケラのレセルバとクリアンサを飲んだので紹介したいと思います!
~ ボデガス・ティント・ペスケラについて ~
ペスケラのボデガは首都マドリードから車で2時間ほど北上した、リベラ・デル・ドゥエロにあります。
覚えにくいリベラ・デル・ドゥエロという名は、直訳すると「ドゥエロの岸」、
名前の通り大きなドゥエロ川に添った東西120kmに広がるスペイン有数のワイン生産地です。
ワイナリー付近には、ペスケラ・デ・ドゥエロという古い港町があります。
陸路が発達し、現在も港として機能しているか不明ですが、川沿いののどかな田舎町です。
アレハンドロ・フェルナンデスはこの町で生まれ育ち、敬意を込めてボデガにこの名前をつけたそうです。
フェルナンデスのスタイルといえば、テンプラニーリョ100%への強い拘り。
国際品種をブレンドし、市場にウケる品質向上を目指すのも一つのスタイルですが、
昔気質の職人が「わしゃこれしか使わない!」と土着品種に強い拘りをみせるのも
味があって良いのではないでしょうか。
ペスケラのテンプラニーリョ、房の肩が張っていて十字架のキリストに似ているそう。
~ 2種 Tasting ~
まずはティント・ペスケラ・クリアンサ2019
香りは赤スグリやラズベリーなど赤系果実のフレッシュで芳醇なアロマと、
樽由来のトースト香が溶け合います。フェルナンデスはアメリカンオークを好み、
4つのボデガでほぼすべてのワインがアメリカンオークで熟成されます。
熟成中のペスケラの樽
口に含むとリッチな果実味と程よい酸、きれいに溶け込んだタンニンが感じられ、
後味に濃厚な赤いベリー系果実のニュアンスが漂います。
「酸は土壌から得られる」そうで、一昔前の重たいだけのスペインワインではなく、
この上質な酸を求めて良い土壌を探し求めたそうです。
踏めば足跡が残るほどフカフカとした柔らかい土壌。白い石灰岩が多く混じる赤い粘土質土壌。
フレッシュさを残したテンプラニーリョの鮮烈な
果実味とアメリカンオークの力強いボリューム感は、
豚や子羊の主張強めな脂の旨みと合わせたくなります。
塩こしょうをガリガリしたシンプルな味付けが良いですね。
■合わせていただきたい料理
・子羊や子豚のロースト
・網焼き肉(バーベキュー)
・イベリコ豚のハムなど
続いてティント・ペスケラ・レセルバ2018
2016VT以来、待望の再入荷です。
プラム等の黒系果実のアロマにスモーク香、スパイス、コーヒー豆、
ブリオッシュのニュアンスが複雑に溶け合います。
味わいは、非常に円やかなタンニンとともにまとまりある果実味が広がり、クリーミーで長い余韻が続きます。
口先から喉元までひっかかりなく、ベルベットのようななめらかさがあります。
複雑味を増しながらもエレガントにまとまっています。
ペスケラ・レセルバの畑の土壌を分かりやすく展示したオブジェ。
表層は粘土と石灰石、深層に豊富な鉄分を含んだ砂質、砂利質が連なる水捌けの良い複雑な土壌。
クリアンサと比べ、香りや味の力強さに大差ないように思いますが、
複雑味や上品さはレセルバに軍配が上がると思います。
上質な赤身肉に、ワインやリキュールを煮詰めたソースなど複雑でより手の込んだ料理をぶつけたいですね。
■合わせていただきたい料理
・赤身肉のステーキ
・煮込み料理
・熟成させたチーズなど
さて、ここまでクリアンサとレセルバを飲み比べしてきましたが、
ペスケラと言えばパーカーが「これぞスペインのペトリュス!」と評したハヌスが有名ですね。
ボデガを訪問した際、案内してもらった若いスタッフの方に、
「ハヌスのストックはどれくらいありますか??(ワンチャン飲めませんか??)」と質問したところ、
「私も実物は見たことありません」というまさかのリアクションでした。
そのやり取りを見ていた当主オルガさんのニヤリとした表情がとても印象的でした。
伝説のワインはそう簡単に出会えないのですね・・・
もし飲む機会に恵まれた方、ものすごい強運の持ち主だと思います!
その時はぜひ中島までご連絡ください、すぐいきます!笑
最後まで読んでいただきありがとうございました。