
こんにちは、営業の吉田です。
本日は、スペイン南東部より、バリューワインの作り手
「ボデガス・カルチェロ」の赤ワインをご紹介します。
ワイナリーが位置するフミーリャは写真の通りです。
地中海に面したスペイン南東部ムルシア州カルチェ山脈の麓に位置します。
日照時間が長く、とても乾燥している地域です。
フミーリャの気候を、日本ワインの銘醸地である山梨県と比較してみたいと思います。
■日照時間
フミーリャ 3000時間/年
山梨県 2319時間/年
■降水量
フミーリャ 300ミリ/年
山梨県 1190ミリ/年
実は、山梨県は日本国内で、日照時間は全国1位、降水量は45位 です!
つまり、2つの地域は、どちらも似た特徴を有します。
日照時間の長さやブドウの生育期間の雨量の少なさは
ワイン用のブドウにとって良い環境です。フミーリャと山梨県、
ともにワインの産地として栄えているのは納得ですね。
さらに言うと、フミーリャの気候は山梨県よりも特徴的であるため、
ブドウの品種によっては山梨県以上に良いブドウが育つ環境であると言えます!
たっぷりと太陽光を浴びて、必要最小限の水分しか与えられずに育ったブドウは、
ぐっと濃縮感が増します。そんな濃縮感ある黒ブドウから造られる赤ワインが、
今回ご紹介するこちらの2種です!
~2種 Tasting ~

■ 2020 Carchelo
モナストレル100%使用。
熟した赤系果実、プラム、新鮮なブラックベリーのアロマ。口に含むと、豊かな果実味とドライハーブの風味を伴うスパイシーで滑らかな味わいが心地よく広がります。今回、ひとつ前のヴィンテージと垂直テイスティングしましたが、単一品種ワインへと改良されたこともあり、より雑味のない洗練された味わいへと進化したように感じました。
■ 2019 Carchelo CIento 80
モナストレル50%、シラー35%、カベルネ・ソーヴィニヨン10%、テンプラニーリョ5%使用。
Carchelo CIento 80は、新登場のワインです。
CIento 80とは、スペイン語で180度を意味します。ワイナリーの門前に広がる雄大なパノラマから名付けられており、ワインのエチケットにも描かれています。

フレッシュな果実のアロマに、リコリス、ブラックペッパー、グローブなどの
スパイシーさが感じられます。口に含むと、親しみやすいタンニンとバランスの良い酸、
そして甘みを伴う風味豊かな味わいが広がります。絶妙なセパージュにより、
複雑で重厚感のあるワインに仕上がっています。
ボデガス・カルチェロのワインは、フミーリャの素晴らしい気候と
彼らの丁寧な手仕事により生み出されています。
ボリューム感のあるお肉料理との相性は抜群です。ぜひお試しください!