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酒精強化ワインの魅力

ソムリエ朝倉達也です。

年が明けて初めての投稿となりました。
2022年最初のトピックは「酒精強化ワイン」です。

皆さまあまり耳にされることも少ないのではないでしょうか?

酒精強化ワインを簡単に定義をすると、醸造の過程でアルコールを添加することでアルコール度数を高めたワインを指します。フォーティファイド・ワインとも呼ばれます。

様々な方法でアルコール度数を添加するので度数は様々で大きな目的は「風味づけ、そして保存性を高める」ことです。

我が国の酒税法においては甘味果実酒に分類されます。

代表的な酒精強化ワイン

代表的なものとしては、スペインのシェリー、ポルトガルのマディラやポート、イタリアのマルサラ、フランスのヴァン・ドゥー・ナチュレルなどが挙げられ、これらは製法や味わいを基に更に細かい分類に分けられます。

酒精強化ワインの良い点としては、保存性が高いという点が挙げられます。抜栓しても1ヶ月近くは味わいに大きな変化はありませんし、製造の段階で酸化熟成をさせるマディラワインなどは半年ほど経過しても変化のないようなものまであります。そして料理に対しても幅広い相性があるのが酒精強化ワインの特徴です。

次回からは様々な酒精強化ワインの分類や特徴、料理との相性などを色々と検証してゆこうと思います。

本年もどうぞ宜しくお願い致します。

朝倉達也

⇒写真は1870年に設立された歴史あるジャスティーノのマディラです。

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