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ソムリエになってから。

ソムリエ朝倉達也です。

世間ではソムリエ試験が始まる時期になってきましたね。
今では三次に渡る試験となり、受験者の皆様がホッとするまでの時間も長くなり、さぞかしお疲れだろうと思います。

思い起こせば僕がソムリエ資格を取得したのは12年前、22歳の時でした。
そしてトントン拍子で26歳でシニアソムリエ(現在はソムリエエクセレンス)、昨年にはA.S.I. Diploma(国際ソムリエ協会)、今春にWSET Level 3と様々な資格にチャレンジしてきました。

その中で色々な勉強や経験をして改めて思えることなのですが、
「ソムリエ職ほど明確なステップアップの目標がある職業は飲食業では他にない」ということです。

もちろん資格が全てではないとは言えるのですが、ソムリエ職務をしているとやはり知らない事も増え、管理職になると現場以外のマネージメントのスキルやパソコン作業も必須となります。

日本のソムリエ協会にもエクセレンスという上級の呼称があり、非常にハイレベルな知識を問われる上級資格となっています。

ソムリエは「なってからがスタート」

ソムリエの資格を取得するまでの道も相当困難だとは思いますが、ソムリエは「なってからがスタート」だと言えます。

恐らく、知らないことの方が資格を取得してから多く気付きがあると思います。

ソムリエ資格は「知識」の結果ですが、現場での「経験」に勝るものはありません。

100年前のマディラのコルクを抜栓できますか?

白ワインをデキャンタして欲しいと言われたらどうしますか?

赤ワインに氷を入れて欲しいと言われたらどう対応しますか?

10人の接待の席でのサービスの順番を瞬時に判断できますか?

ブショネでないワインをお客様にブショネと言われたらどう説明しますか?

魚料理に合わせた赤ワインを飲みたいと言われたらどうしますか?

ワインサービスの現場にはいろんな状況が溢れています。

ソムリエ資格を取ったから勉強をやめるのではなく、資格を取ってからこそどんどん色んな経験をしていって欲しいと切に願います。

僕も今現在ふたつの大きな資格へのチャレンジをしています。

その様子もこのコラムでシェアしてゆけたらと思っています。

メゾンドタカ芦屋 朝倉達也

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