Columnコラム

HOME コラム一覧 ティスティング 固定概念を壊すと自由になれるということ。

固定概念を壊すと自由になれるということ。

こんにちわ。朝倉達也です。

タイトルだけで見ると今日のテーマ重そう、、、と思われるかもしれませんがこれはとっても大事なことなのでシェアしたいと思います。

先日のコラムでも固定概念を持つことは怖いということをお話ししました。

例えばテイスティングの時でいうと

若々しい黄金色=シャルドネ?

パワフルなバニラ香り=カリフォルニア?

次に料理の提案をする時にボルドーならこれこれ、ブルゴーニュならこれ、ピエモンテならこれ、、というテキストブック的な提案がありますよね。これが厳しいのです。

もはや牡蠣にはシャブリ、キャビアはシャンパーニュなんて人昔以上前の話です。

なぜ醸造技術や料理に流行があるのに、レコメンドに変化はないのだろう?

例えるなら、外国人のソムリエが日本酒をテイスティングをして「刺身に合う、寿司に合う」と反射的に言っているのと同じで、日本酒を飲んでる日本人は必ずしも刺身と寿司を食べてはいないはずです。

これは世の中全ての事に言えると思いますが、これを変えていかないとよりオリジナリティは生まれてこないと思うんですね。

大学に行って良い教育を受けることが必要であるのか、男性の3歩先を歩く九州の女性がいてもいいんじゃないか等々、、、

少し話が逸れてしまいましたが世界には素晴らしいワインが沢山あります。

イタリアワインでなきゃ!とかフランス以外はダメ!とか言わずに本当にワインが好きなら、、、色々向き合っていってほしいと思ってます。

よくワイン好きな方の話のとっかかりには「好きな品種」が挙げられます。

もちろん品種は一番分かりやすい共通用語ですし、良い切り口かと思います。

でも!さっきも言った通り、今では本当に様々なスタイルのワインがあります。

グリューナーヴェルトリーナーであってもヴァッハウやクレムスタール、カンプタール、地域によって本当に多種多様です。

そして単一品種もとても大事ですが僕はアッサンブラージュしてるワインが実はとても好きなんです。

ブレンドすることで単一品種では表現できない味わいの受け止める面が広がるという魅力があります。

そして単一品種の個性を無理矢理探さなくても、ワインそのものを味わいにしっかりと向き合えるというメリットもあるのです。

一つ一つではいろんな個性のある葡萄を混ぜることで一つのものが出来てゆく。

社会組織や集団、スポーツチームに似てはいませんか?

2019 Chateauneuf du Pape Blanc Cuvee Reservee   Domaine du Pegau

本日紹介するワインChateauneuf du Papeは

恐らく皆様が初めて多数の品種をブレンドしたワインとしてご存知になられたワインではないでしょうか?(皆様がご存じになられてるのはもちろん赤の方だとは思いますが、、、)

Chateaneuf du Papeは素晴らしい白ワインの生産されており、Domaine du Pageuの2019年ヴィンテージは

クレレット 60%

グルナッシュ・ブラン 20%

ルーサンヌ 10%

ブールブーラン 10% のクラシックなブレンドです。

収量こそ低かったものの圧搾果汁の質は高く、高評価を得ています。

クレレットのフラワリーさ、グルナッシュらしいクリーミーで穏やかな酸味にルーサンヌによるボディへのコシ、ブールブーランのミネラルが相まって幅広い料理との期待を感じさせます。

ホタテや白身魚のクリームパスタ、マグロのココナッツカレー、鶏肉やアスパラガスのフリカッセなど、蒸したり煮込んだりのクリーム系のメインが食べたくなります。

なんだか着地点まで長くなってしましましたが、、

どうか皆様もぜひワインを楽しむ際は葡萄品種や産地を気にし過ぎないで、もっと自分自身のイマジネーションで合わせる料理を考えるようになるともっとワインライフが楽しくなるのではないでしょうか?

ですがその為に知っておかなくてはロジックも色々あります。

今後またシェアできたらと思っております。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

メゾンドタカ芦屋 朝倉達也

戻る