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営業コラム~豚の角煮とワイン~

いつもワインコラムをご覧頂きありがとうございます。

プロ野球観戦と海釣りが大好きな営業の芹澤です。

最近自宅で作った豚の角煮が家内に褒められて少し調子に乗っています。

電機圧力鍋の普及もあり以前よりも手軽に作れるようになっているようですが、ちょっとしたご馳走感のある料理として人気がありますよね。

ホロホロと崩れる脂身と凝縮した旨味を蓄えた肉とのバランスもさる事ながら一緒に煮込んだ煮卵もまた格別です。付け合わせにほうれん草ではなく、香りが強く程よい苦味のある春菊を添えるのが好きなのですが皆さんはいかがですか?

子供の頃にたまに食べさせてもらったすき焼きに入っていた時には「なんでこんな苦い草を入れるんだろうか」と理解できませんでしたが今では春菊が大好きです。

年を取ると安上がりになって良い事もあります。

ご飯のお供としても一年を通してクリーンナップを張れる程の人気者ですがワインの『あて』としても相当な強打者です。

合わせるワインはこの際もう何でも美味しく飲めそうですが(笑)、ここは豚肉大好き民族のスペインからテンプラニーリョを使った

2016年 Condado de Haza

スペインワインといえばテンプラニーリョ種。テンプラニーリョといえばペスケラとウニコ!

ボルドー品種をブレンドしたウニコに対してスペイン人の誇りとしてテンプラニーリョだけに拘り大成功したペスケラ。共にリベラ・デル・デュエロ地区を牽引し、スペインワインそのものを国際市場においても極めて価値あるものとして知らしめた2人の偉大な生産者。そのペスケラの大成功の勢いのまま更なる成功の地として東に20km離れた標高800mを超える高地を選び1995年から作られたのがこの『Condado de Haza』です。

パーカー曰く『スペインのペトリュス』

そう評価されたペスケラの苗木を用いて更に標高の高い寒暖の差に富んだ引き締まった味わいを表現しています。

点在する様々な畑のブドウをブレンドし、外交的でクラスの人気者的なペスケラに対して単一畑で作られるコンダード・デ・アサはより実直で思慮深い優等生タイプといえます。

より冷涼な地域で作られる為、エレガントな面もあり十分な実力(パワフルさ)があるにも関わらず、まわりを引き立てる少しおっとりした印象の為、ペスケラよりも更に料理との組み合わせの幅を広げています。

焼肉や中華等の濃厚でスパイシーな料理にはローヌ系品種のワインが良いのでしょうが、濃くてもスパイスを使っておらず食感の柔らかい豚の角煮には少し穏やかな印象のコンダード・デ・アサがお勧めです。

加熱したダークチェリーやプラムの柔らかな果実味とバニラ程甘くは無い、ほのかに香る木炭が香ばしい煮汁の風味とも良く合います。

アルコールは14%とやや高めですが過度にボリュームを誇示する事無く、ふっくらとした果実味とキメの細かい粒子の整ったタンニンが使いやすいと、お店を移られた仕入ご担当者様が新たな店舗でも使い続けて頂く事が多く、15年以上も愛飲されている方もいる人気銘柄でもあります。

おうち時間が増える中、じっくり煮込んだ角煮と一緒に是非お試し下さい。

Condado de Hazaの生産者情報はこちら

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