ALL FOR ONE, ONE FOR ALL.
皆さまはじまして、ご縁により株式会社ミレジム様のコラムにて記事を書かせていただく事となりました。ソムリエの朝倉達也と申します。
「ALL FOR ONE, ONE FOR ALL」という言葉を皆さまご存知でしょうか?
「みんなは1人のために、1人はみんなのために」という直訳です。
スポーツなどでもよく用いられると思いますし、聞いたことはある言葉かと思います。
なぜ私がこの言葉を表題に用いたかと言いますとこのコロナ渦で本当に様々な業種の方が苦しんだり、それぞれの生き方や在り方を改めて考え直すようになってのではないかと思います。
もちろんレストラン業界に身を置く私もその1人で、自粛要請で勤務先が
閉店してる期間にどのようにして自らが世間の役に立てるかを考えていました。
その結論は「自身の知識を皆さまにフィードバックするという事」でした。
そういった経緯から私が昔から懇意にして頂いている株式会社ミレジム様のウェブサイトでにて若輩者ながらの私の知識やワインへの見解を皆さまにお届けできればと思っています。
さてさて、表題にも引用したこの格言はフランスの文豪である
アレクサンドル・デュマの有名な「三銃士」からの引用です。
「三銃士」はガスコーニュ出身のダルタニャンが戦いの多い世の中で剣で身を立てようとパリに赴き、「三銃士」と呼ばれる面々と出会い互いに助け合い悪を打ち砕く、というストーリーです。
このコロナ禍にてソムリエ、酒屋、インポーターの枠組みを越えてこの問題に
立ち向かっていこうという私の思いを代弁していると言えます。
そしてこのダルタニャンの出生とされているガスコーニュ地方は銘醸地として知られるボルドー地方の南に位置し、地中海沿岸のラングドック地方やスペインなどの様々な影響を受け、フランスでも特筆すべき土着品種の宝庫と言われています。
Domaine du MAGE Reserve 2016
このガスコーニュで作られるワイン「Domaine du MAGE Reserve 2016」は
土着品種のグロ・マンサンにシャルドネやソーヴィニヨン・ブランや
セミヨンといった葡萄をブレンドしています。
グロ・マンサンのパイナップルのような南国フルーツのアロマにソーヴィニヨン・ブランのハーバルさ、セミヨンとシャルドネによるボディにフレンチオークでの熟成によるリッチさが加わり、この価格帯のワインとは到底考えられない味わいの構造を備えます。
香りや複雑さを楽しむために白ワインとしては少し高めの温度で飲むことにより
お食事とのマッチングを楽しむことができます。
油分のある中華料理やスパイシーなタイ料理とはもちろん、ポトフのような素材の滋味を味わう煮込み料理との相性は言うまでもないでしょう。
このワインに関してはまだまだマイナー産地ではありますが、
このワインのような非常にクオリティとプライスのバランスの取れたワインを
株式会社ミレジム様は多く取り扱っております。
このコラムを通じて皆様にとって有益になる情報を提供できたらと思ってます。
当コラムへのご意見、ご要望あればぜひお寄せくださいませ。
朝倉達也