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ご存じのように、日本にはヨーロッパで行われているような厳格な法規制というものが存在しません。その為、いわゆるワインと呼ばれているものの大部分は、他のワインを生産する国々ではとうてい認められない方法で生産されていました。
例えば、輸入果汁を発酵させたものや、バルク・ワインをブレンドしたもの、中には商業用エチルアルコールを添加したり、甘味料や着色料を加えた「ワイン」もあります。このような飲み物は海外では、ラベル上でも販売促進の資料上でも、ワインと称して販売することは許されていないところがほとんどです。日本は、この種の飲み物を、「ワイン」と称することを許している数少ない国の一つなのです。
しかし、近年徐々に新しい動きが始まり、厳しい国際基準に合せたワイン造りが、ヨーロッパ品種を用いヨーロッパ式の造りかたで、また、
日本の伝統葡萄を用いて、始まっています。
サポート グループは、このなかでも、日本固有の葡萄「甲州葡萄」のサンプルのDNA分析をカリフォルニア大学に依頼しました。食用に栽培されていた葡萄の品種で、ワイン造りが可能かどうか確かめるためでした。
その結果、甲州葡萄は、主にヨーロッパが原産のヴィティス・ヴィニフェラで構成された交配種であり、これまで知られていない変種のいくつかの血統を含む、ということが認められました。ヴィニフェラは何百という葡萄品種のなかで、もっともワイン造りに適している、と考えられています。
つまり、甲州葡萄は、ヨーロッパ原産の種が、シルクロードを通じて日本に伝わり、その間に、様々な交配を経て出来上がったものであるということがわかったのです。
さらに、最近の研究で、甲州葡萄の中に、香り高いワインを造リだし得る要素を持ったアロマの分子が、発見されています。葡萄の品種についての懸念はこれで解消されました。
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